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(2)的確なツボ探し 効果左右

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 お(きゅう)をすえる「ツボ」を、きちんと見つけられるかどうかは、お灸の効果を大きく左右する。

 「せんねん灸お灸ルーム」(東京・銀座)所長で鍼灸(しんきゅう)師の小泉洋一さんに、ツボの探し方を教わった。

 ツボは、体の不調が表面に現れるものだという。ツボの位置は、人によって微妙に異なる。まずは、基本的なツボの位置を本などで調べたうえで「自分のツボ」を探してみよう。

 小泉さんは「ツボは、血行不良を起こしているところ。皮膚のへこみやむくみ、感覚の鈍さを頼りに探しましょう」とアドバイスする。

 例えば、生理不順や更年期障害など、女性の症状に効く「三陰交(さんいんこう)」は「内くるぶしの中心から指幅4本分上の骨の後ろ」。幅は、お灸をする本人の指を使って測り、へこみなどがないか探す。

 ただ、へこみなどはごくわずかで、素人には分かりづらい。人さし指の腹で皮膚を軽くなでてみると、他より感覚が鈍いところが何となく分かるぐらいだ。

 ツボを見つけたら、サインペンなどで印をつけて、お灸をすえてみよう。ツボは、血行不良のため、あまり熱さを感じない。もし痛みを伴う熱さを感じるなら、そこはツボではないため、すぐに外したほうがよい。全く熱を感じない場合は、心地よい温かさを感じるまですえよう。ツボ一つにつき3個までが目安だ。

 ツボが見つけられない時は、近所の鍼灸院に行って探し方を教わるとよい。また、「せんねん灸お灸ルーム」では、毎週木曜日と土曜日の午後に「お灸教室」(問い合わせ(電)03・6280・6668)を開いている。お灸の効果を上げるためにも、ツボの探し方を習得したい。

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