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楽ラク介護術

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(4)退院に備え まず相談

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 病院に入院して、「やっと体調が回復してきたなあ」と思う頃、病院の主治医や医療ソーシャルワーカーから、退院に向けた話があるのではないでしょうか。「まだ、体が元に戻っていないのに退院なんてできない」と思う方も多いと思います。

 ですが、入院という集中的な治療が必要な時期を過ぎると、その後は定期的かつ継続的な治療をしていく時期になります。それは同時に、体力を回復し、リハビリをしていく時期となることが多いでしょう。

 ですから、退院後にも必要な医療やケアを受けられるように、また、安心して在宅での療養を始められるように、退院に向けた準備が必要です。今回から、退院に向けた準備をご紹介したいと思います。

 まず、退院後に新しく利用できる制度がないかを相談しましょう。入院前は歩けていたのに歩けなくなった、管が入った状態になっている、神経難病や呼吸器疾患など新しい病名を言われたなどです。このように、入院前と状態が異なる場合には、在宅サービスの利用や医療費助成などの制度が利用できる可能性があります。病院の相談窓口や、それがなければ自治体の窓口や、地域包括支援センターなどに相談されるといいでしょう。

 それから、退院してすぐに以前と同じ生活ができるとは限りません。退院後2~4週間は自宅での生活に慣れることが大切です。その間は、サービスを多めに利用して、そこから少しずつ生活リズムやサービスの量を調整していくと考えていたほうが、ご本人も家族もあせらずに済むと思います。次は、退院後に医療を継続するための方法をご紹介します。(竹森志穂、「訪問看護ステーションしろかね」所長)

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