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医療相談室

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甲状腺の悪性リンパ腫と診断

 4年前から橋本病を患っています。最近、首の付け根にしこりができ、検査の結果、甲状腺の悪性リンパ腫と診断され、抗がん剤治療を受けることになりました。どのような病気ですか。(82歳女性)

抗がん剤で高い治癒率望める

岡本高宏 東京女子医大病院 内分泌外科教授(東京都新宿区)

 リンパ球は血液やリンパ節などに含まれており、細菌などの外敵から体を守る重要な働きをしています。このリンパ球が他の臓器に入り込んで炎症を起こしたり、異常なリンパ球が増えてしこりを作り、悪性リンパ腫になったりすることがあります。

 橋本病は、甲状腺には本来いないはずのリンパ球が入り込んで甲状腺に炎症が起き、ホルモンが不足する病気です。疲れやすい、体がむくむなどの症状が出ることがありますが、甲状腺ホルモン剤を服用して不足分を補えば良いので心配はありません。ところがまれに、甲状腺内に入り込んだリンパ球の一部が異常リンパ球となってしこりを作り、悪性リンパ腫になることがあるのです。

 甲状腺の悪性リンパ腫では、数日から数週間で、見た目にもわかるような大きなしこりとなるのが典型的な自覚症状です。橋本病の患者さんの割合が高く、若者よりは高齢者、男性よりは女性に多く現れます。

 治療を検討する際には、しこりの一部を採取して細胞の性質(悪性度)を見極め、さらに画像検査を行って病気の広がり(甲状腺のみにとどまっているか、ほかのリンパ節や臓器にも広がっているか)を調べることが大切です。

 一般的には抗がん剤治療がよく効き、高い治癒率が望めます。細胞の悪性度が低く、病気が甲状腺以外の臓器に認められなければ、しこりを切除する手術や放射線治療を行う場合もあります。

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