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(3)薬の効き目 変わる恐れ

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 健康食品を使う時は、ふだん飲んでいる薬への影響や過剰摂取の危険性にも十分気をつけたい。

 健康食品に含まれる成分の影響で、薬の効き目が変わるケースがある。例えば、血液が固まる仕組みにかかわるビタミンKを含む健康食品の過剰摂取は、血栓(血液の塊)の予防薬「ワルファリンカリウム」の効能を弱める恐れがある。このような例を表にまとめた。

 薬を使っていない場合でも、過剰摂取にならないよう注意が必要だ。栄養の摂取量は、少ないのは良くないが、多すぎても健康に悪影響を及ぼすことがある。ビタミンAの場合、過剰摂取で頭痛や脱毛症が起きることが知られている。

 厚生労働省が1日の摂取量の目安を「日本人の食事摂取基準」としてまとめている。ビタミンAなら、50~69歳の女性の場合、推奨量は1日700マイクロ・グラムRE、上限は2700マイクロ・グラムREだ。REはビタミンAの計量単位。

 海外の「健康食品」では、日本で医薬品成分に該当し、食品には使えないものが、その国の基準では医薬品成分とみなされず、含まれる場合がある。

 2004年~08年に摘発された健康食品954種類のうち、88%に肥満抑制などの医薬品成分が含まれ、大半がインターネットなどを通じて海外から取り寄せた商品だった。うち12%で健康被害が発生していた。

 こうした実態に詳しい金沢大の木村和子教授(国際保健薬学)は「ダイエット効果などをうたい、意図的に大量の医薬品成分を混ぜた非常に危険な健康食品もある。安易に海外から取り寄せるのはやめましょう」と呼びかける。

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