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はつらつ健康指南

健康・ダイエット

料理も省エネ 調理の手間いらず

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各メーカーが力を入れている自然解凍できる冷凍食品。肉や魚から野菜の煮物まで様々な種類がある

 東日本大震災以降、電気やガスの使用を抑えた省エネ調理への関心が高まっている。自然解凍させる冷凍食品や、余熱で食材に火を通す調理道具などは、忙しい日々の暮らしも助けてくれそうだ。

自然解凍の冷凍食品

 自然解凍の冷凍食品は、電子レンジで温める必要がなく、室温に置けば2~3時間後に食べられるものが多い。味の素冷凍食品(東京)では、昨年度の自然解凍商品の売り上げが前年度より15%増えた。同社には「勤務先でサマータイムが導入され、朝の弁当作りの時間短縮に役立った」という声も寄せられている。

 現在、同社の冷凍食品の約2割が自然解凍用。加熱しないことが前提のため通常より衛生管理を厳重にしているという。今年2月には、油で揚げていないヘルシーさが人気のコロッケや魚フライなど3品を、自然解凍できる商品として新たに発売。今後も自然解凍向け商品を増やす方針だ。

 日本水産(東京)でも、自然解凍の商品が売り上げを伸ばす。ヒジキの煮付けなどは、一般の商品より強めに加熱することで水分を飛ばしている。先月にはサラダやしょうが焼きなど3品を投入。「節電意識の高まりを機に、自然解凍でもおいしく食べられることが知られるようになったのでは」と同社では話す。

 家庭で冷凍したものを自然解凍で食べることもできる。料理研究家の村上祥子さんは、「調理で水分を抜いた肉や魚、乾物の煮物は自然解凍向き」と話す。鶏の空揚げやハンバーグ、切り干し大根やヒジキの煮物などがお薦めだ。ただ、衛生管理には注意が必要で、「弁当箱に詰める際は手で触らず、清潔で乾いた箸などを使って下さい」と助言する。

「鍋帽子」で余熱利用

煮込み料理などに向く鍋帽子。布カバーには中綿が入っており、保温性抜群だ(東京都豊島区の婦人之友社で)

 短時間加熱調理した鍋にすっぽりかぶせ、保温効果で料理を仕上げる布製カバー「鍋帽子」も人気だ。雑誌「婦人之友」の愛読者で作る「全国友の会」の会員らが、「省エネになる」と2000年頃から普及を進めていた。震災後は、各地で鍋帽子の作り方や使い方の講習会が多く開かれるようになったという。

 おでんや煮物の場合、食材を入れた鍋を沸騰後10分程度加熱し、コンロから下ろして鍋帽子で1時間ほど覆うだけ。愛用している東京都西東京市の大湊真理さん(55)は、「IHコンロを使っているので、できるだけ加熱時間を短くしたい。食材にじっくり火が通り味もよくなります」と話す。

 被災地の仮設住宅でも講習会が開かれ、手作りの鍋帽子が配られている。光熱費の節約になるだけでなく、結露が解消される効果も。福島県新地町の仮設住宅で夫と暮らす吉村恵子さん(72)は、「長時間火を使う必要がなく手間もかからない。煮豆やカレーを作っています」と喜ぶ。

 婦人之友社では3月、全国から寄せられたレシピを参考にした料理本「魔法の鍋帽子 レシピ85」(1500円税別)を刊行。会員らが手作りした鍋帽子(3360円・送料別)の販売も始めたところ1000件を超える注文があり、「3か月待ちの状態」だ。同社の担当者は「長く保温しすぎて傷まないよう注意が必要ですが、火を使う時間が短いので夏場も便利です」と話す。

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