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歌手 西城秀樹(さいじょうひでき)さん

一病息災

[歌手 西城秀樹さん]脳梗塞の再発(1)48歳で最初の異変

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 16歳でデビュー。トップアイドルとして「傷だらけのローラ」「ヤングマン」など、数々のヒット曲を連発してきた。

 持ち味は派手なアクションとエネルギッシュな歌唱。ファンの期待に応えるため、健康には人一倍気を使ってきたはずだった。

 最初の異変が訪れたのは2003年6月。仕事で韓国のホテルに宿泊していた。朝、目覚めて鏡に映った顔を見て驚いた。左頬が少し下がり、ゆがんでいたのだ。倦怠(けんたい)感もあった。帰国して病院で検査すると、脳梗塞と診断された。言葉が出にくくなる後遺症があることも告げられた。

 当時、まだ48歳だったが、思い当たるフシがあった。 通っていたジムで半年前から激しい運動で体を鍛えていたからだ。運動の後はサウナ。入浴後もしばらくは水分補給を制限し、体に負担をかけた。これが裏目に出たようだった。「歌手として死んだも同然。これからどうすればいいのか」と思い詰めた。

 1年間はろれつも回らなかったが、顎の筋トレや舌の出し入れなどのリハビリを続けた。「焦らず時間をかけて治していこうよ」と励ます妻の言葉に何度も救われた。

 それから8年。力強い歌声を取り戻し、「普段の生活にも随分気をつけていたはずでした」。にもかかわらず、昨年12月、病魔は再び牙をむいた。

 さいじょう・ひでき 歌手、56歳。

<再発前、2008年のインタビュー 医療大全>

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