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石井苗子の健康術

yomiDr.記事アーカイブ

モンスターペアレンツの平等教育

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(出ている子どもが全員シンデレラの学芸会は、本当にありました)


 視聴者からの投書の内容に、ふたりのコメンテーターが怒りまくるという深夜番組があって、確かタイトルもそんな名前だったと思うのですが、好きでよく観ています。

 ある投書に、「うちの小学校の学芸会では、出てくる子どもたちが全員シンデレラか王子様という劇があります。変だと思うのは私だけでしょうか」というのがあり、このふたりが声をあげて驚いていました。

 「これって本当にやっているんだぁ~!」と。

 私も噂には聞いたことがあります。手をつないでゴールインする徒競走とか、皆が主役の劇が小学校であると。でも実際にやっているところを見たことはありません。

 他にもこういう小学校があり、そこではモンスターペアレンツなる親がいて、「平等」の名のもとに、全員がシンデレラになって舞台に上がり、同時に同じセリフを言うのがよろしいと主張したので、そうなったと説明されていました。

 本当にモンスターペアレンツが恐ろしくてそうしたのかどうかはわかりませんが、とにかく教育の場で、生徒が全員主役を務める劇が公開されているのです。

 「こういう平等教育で育った子どもって、将来、どういう人になってくの?」

 このコメントにふと思ったのですが、どういう人になっていくのか、そろそろ兆しが見えてきているのではないでしょうか。

 最近の10代のアーティストは、グループで登場してくることが多くないですか? かつて単独のアイドルが中心だった時代から、複数が同時に歌い踊っている時代になってきていませんか。

 つまり主役がひとりだけじゃない。グループ全体が主役でありながら、その中で人気を競う。そんな形態が多くなりつつあります。もしかしたらこちらの方が、グループ内での競争もあり、競争が過激なのではないかとすら思ってしまいます。

 複数のシンデレラが同時に登場する舞台なんてありえないと思っている私の感性は、もう現実的に古くなってきているのではないでしょうか。「みんなでシンデレラ」の教育を受けてきた若者が次の日本社会を作りつつある。ちょうどパソコン教育が新しいIT社会を作り出していったのと同じかもしれません。

 これはひとつの傾向であってすべてではないでしょうが、全く異なる物の捉え方も徐々に社会常識となっていく、そういう変化こそが現実なのだと、番組を観ていてそう思いました。

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石井苗子さん顔87

石井苗子(いしい・みつこ)

誕生日: 1954年2月25日

出身地: 東京都

職業:女優・ヘルスケアカウンセラー

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2件 のコメント

例えが合っていないかもしれません

ぞう

■「最近の10代のアーティストは、グループで登場してくることが多くないですか?」についてそれは、親や大人が「平等教育」と同じ思想でそうさせている...

■「最近の10代のアーティストは、グループで登場してくることが多くないですか?」について

それは、親や大人が「平等教育」と同じ思想でそうさせているわけではなく、幅広い層に受け入れてもらうための戦略です。強いて比べるとしたら、「うまい棒に20種類も味がある」のと同じ感じであって、一部のおかしな人が主張している「平等」の影響ではないでしょう。

■「ちょうどパソコン教育が新しいIT社会を作り出していったのと同じかもしれません。」について

そもそも、パソコン教育は新しいIT社会を作り出していません。むしろ、新しいIT社会やその進歩に後れを取っているのが現在のパソコン教育です。新しいIT社会を作り出していったのは、その技術を作りだした人達と、それで商売をしてコモディティ化した人達です。

一部のおかしな人が主張しているおかしな「平等」による影響や、そんな間違った「平等」が社会常識となるような変化が、現実としてあったら、それは社会問題ではありませんか?

したがって、「こういう平等教育で育った子どもって、将来、どういう人になってくの?」の問いに対しては、一部の人が主張するこのおかしな思想が国の発展の阻害要因となり得るケースを考察した方が、意味があると私は思います。

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そういう投稿をした方がいたというだけで

立花玄斎

自分が想像もできなかったことが常識の世の中になってきている気は最近私もして来まして、多分昔の人たちもずっとそういう思いをしてきたのかな、というこ...

自分が想像もできなかったことが常識の世の中になってきている気は最近私もして来まして、多分昔の人たちもずっとそういう思いをしてきたのかな、ということも少し想像するようになりましたので(笑)、後半の趣旨は同感な部分もあります。

ただ、前半の、本当かどうかも分からない話に対し、多数派の「常識」のサイドに立った方が安全な場所から、正義感をむき出したり嘲笑したりして、自分が多数派であることを確認して安心したり、非難されて反論しようのないような異端者を袋叩きにして憎悪を煽るような内容は私は好きません(最近では震災後の「買い占め」がそんな感じでしたわ)。その番組とやらもお金を貰っても見たくありませんが、まあ好き好きですので仕方ないです。そういうのに乗りやすい人が偽リストに騙されて一緒に拳を振り上げ、あとでばつの悪い思いをするのではないかとも思いますが、それもまあ良いです。

ただ一点だけ、番組にそういう投稿をした方がいたというだけで「本当にありました」とされるのは、あまりにもナイーブではないでしょうか。いや、結局本当なのかも知れませんけれども、それを検証した経過が読み取れませんので、ただ番組の垂れ流した投書とやらを真に受けているように見えます。

大丈夫なんでしょうか。

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