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予防接種、計画表を活用

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 乳幼児期の予防接種は種類や回数が多く、計画を立てるのも一苦労だ。専門家が作成した計画表を活用するなどして、効率よく接種したい。

乳幼児期は複数同時、効率よく

 ヒブ(インフルエンザ菌b型)やロタウイルスなどのワクチンが、ここ数年の間に相次いで承認された。「ようやく欧米並みに種類が増えたが、まだ周知されていない。ワクチンで予防可能な病気はワクチンで予防を」。日本小児科学会の予防接種・感染対策委員会委員長で、福島県立医科大教授の細矢光亮さんは、助言する。

 予防接種には、法律で接種が定められた「定期接種」と、保護者の希望で行う「任意接種」とがある。定期は自治体が費用を負担。任意は自己負担だが、公費助成をしている自治体もあり、ヒブと肺炎球菌、子宮(けい)がんのワクチンについては国からも補助金が出ている。定期接種への移行が検討されているものもあり、「任意だから重要ではないということではありません」と細矢さんは指摘する。

 厚生労働省は、4月から母子健康手帳に新たに任意接種についての説明や記録欄を設けるよう、自治体に通知した。

 予防接種の種類の増加に伴い、保護者が頭を悩ませているのが、スケジュール管理だ。日本小児科学会はスケジュール表(6歳までを別表に抜粋)を作成した。定期、任意に関係なく、出生後から順に時期や回数が分かるようにした。

 別表は6歳までだが、7歳以降も、子宮頸がんワクチンや二種混合(ジフテリアと破傷風)、日本脳炎の2期、麻疹、風疹の3、4期を忘れないようにしたい。同会のホームページでも公開している。

 計画を立てる際に注意したいのが、生ワクチンは接種後27日間、不活化ワクチンは6日間、次の接種ができない点だ。また、接種可能な期間が長いものでも、病気にかかりやすく重症化しやすい時期になる前の、標準、推奨期間に接種したい。細矢さんは「特に乳児期は短期間に集中するので、体調のよい時に、2~4種類を同時に接種して効率よく進めましょう。同時接種でも、効果や副作用に変化はないとされています」と話す。

 ただ、ヒブや肺炎球菌などのワクチンを同時接種した後に死亡したケースがあり、接種と死亡との明確な因果関係はないとされたものの、単独接種を希望する保護者もいる。国立感染症研究所は、「単独」「同時」両方の計画表を作成、ホームページで紹介している。

 便利なサービスも登場した。第一三共(東京)の無料サイト「ケータイ母子手帳」では、子どもの生年月日を入力すると、接種時期が近づいたことを知らせるメールが届く。接種忘れの防止に役立つという。

 国立感染症研究所の多屋馨子さんは、「接種時期になったら、子どもの体調を見ながら先送りせずすぐに接種しましょう。もし遅れても、対象期間内なら接種を」と話す。また、ポリオの不活化ワクチン導入や任意接種の定期への移行など、「ワクチン事情の変化に合わせて、計画も見直しましょう」としている。

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