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「借りぐらし」アリかも/車 1日500円・高級ドレス2万円
この春、新生活を始める人にとって、つらいのは、身の回りのものを新たに買う必要に迫られることだ。そこで、一時的に必要で、新品でなくても構わないという品なら、リースやレンタルに頼ってみてはどうか。最近は随分と使い勝手も良くなっているので紹介しよう。(経済部 岩城択)
買うより28万円節約
転勤で夫の勤務地が変わった東京・豊島区の主婦(40)は、中古車の「スパシオ」を4か月間、1日500円(税別)で借りた。夫が新たな勤務地に行くのにマイカーが必要になったが、この主婦も長女の保育園の送り迎えなどに車が必要で、もう1台必要になったわけだ。「タクシーだと、出費がかさむと困っていたので大助かり」と話す。
この一家が利用したのは「潮来自動車販売」(茨城県潮来市)が運営する「ワンコインリース」だ。
手続きは店頭のほか、インターネットでもできる。中古車が1日500円(税別)、1か月1万5000円(同)から借りられる。途中解約した場合、日割りで返金され、期間延長も1度だけ可能。
自動車税などの費用は料金に含まれるが、名義変更費用(3万8000円)や自動車保険料が必要だ。同社によると、中古車(2000cc)を50万円で買って2年間乗る場合、税金などを含めた費用は約71万円かかるが、リースだと約28万円も節約できる。
プラダもあります
謝恩会などに出席する際、「着ていく服がない」とお困りの方にはレンタルドレスはどうか。2010年に東京・表参道に進出した「モーダ・ジャパン」(大阪市)はプラダなど130以上のブランドのドレスをレンタルしている。
料金は4泊5日で3000円~2万円。定価が「157万5000円」といった高級ドレスもあるが、2万円でレンタルできる。クリーニング代も含まれ、ちょっと食べこぼして汚しても別途料金は不要。ただ、1点物が多いので気に入ったドレスで合うサイズがあるかは分からない。
「レジーナクローゼット」(東京・港区)はOL向けの品ぞろえが特徴。ドレス・ワンピースのレンタルの最多価格帯は6000円~1万円。「モーダ」も「レジーナ」もドレスを全国配送している。
すぐ大きくなるので
「ベビーランド」(東京・町田市)では小型ベビーベッドの人気商品を年1万9950円で借りられる。都内など5都県は配送・返送料込み。同じベッドを新品で買うと、2万9400円かかり、不要時の廃棄費用なども考えれば、安上がりだ。人気の電動タイプのラック(揺りかご)も買うと5万円以上するが2~3か月使えば十分なもの。レンタルなら、3か月だと1万5000円程度で済む。
一方、ダスキンには新品のベビー用品を割引価格で買った上、不要になった際は最高で30%で買い取ってもらえるサービスもある。
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