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(1)光浴び朝食、体整う

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 ホテルに泊まると、明るいテラスで朝食をとることがある。ぜいたくな気分に浸れるだけでなく、体のリズム作りにも良いそうだ。

 体内時計は、睡眠・覚醒や体温、ホルモン分泌などの生理機能を調整する。1日は24時間だが、体内時計の1日は25時間。毎日1時間ずつずれたら大変だが、外部からの刺激で柔軟に補正できるのが、普通の時計と異なる点だ。その補正に最も大切なのが、朝の光と朝食だという。

 早稲田大学先進理工学部教授の柴田重信さん(薬理学)によると、1日のリズムを作る主役は脳の中心部にある中枢時計で、網膜に当たる朝の光でリセットされる。そして準主役が内臓や筋肉などにある末梢(まっしょう)時計。こちらは朝食でリセットされる。明るい所での朝食は、両方の体内時計を刺激し、全身のリズムを調和させる。

 中枢時計に比べて末梢時計の補正は時間がかかり、一定時刻の朝食を繰り返す必要がある。海外旅行の時差ボケは、中枢と末梢の時計のずれが原因だ。柴田さんらの研究では、ハワイに行く人たちに出発2~3日前から現地時間で食事してもらったところ、睡眠障害が改善されたという。

 朝食の大切さを強調すると、昼夜逆転はいかにも不健康そうだが、柴田さんは「規則正しければ問題ない」と言う。夜起きて人工照明で食事しても、生活パターンが一定なら体内時計の乱れが起きないからだ。

 良くないのは不規則な生活や食事。夕食は朝食ほど体内時計に影響しないが、遅過ぎるのは問題だ。「昼から深夜まで全く食べないと、夕食が朝食のように働き、末梢時計を乱してしまう」と注意を呼びかける。

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