文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

こころ元気塾

ニュース・解説

元宇宙飛行士・山崎直子さんインタビュー全文(4)夫の協力で家族再生

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 ――宇宙に行かれた時、テレビなどで見たご家族の様子は、とても結束していて、素敵な家族像という印象でした。

 「あそこまで行くのは大変でした。夫が長女と2人で父子家庭で生活したり、逆に私と長女が母子家庭で生活したり、片親での生活が長かったこともあって、特に長女は寂しい思いもいっぱいしてきたと思います。でも、自分からはあまり言わないです。打ち上げの1か月ほど前に長女が風邪をひいて、看病しようとしていると、『ママあっち行って。うつったら宇宙に行けなくなっちゃう』なんて言ってくれて、むしろ小さいなりに気を使って心配してくれていたんですね」

 ――お母さんが宇宙飛行士だということを、どう思っていたのでしょう。

 「私が宇宙に行くことをとても喜んでくれていました。それは私にとって、すっごくうれしいことです。実際に宇宙に行った時には、長女は7歳になっていたので、ある程度、宇宙や宇宙飛行士のことが理解できるようになっていたんですね。私は訓練開始から宇宙飛行まで11年もかかりましたが、長女のことを考えると、よかったのかなとも思います。長女自身も誇らしげにしていましたし、家族みんなでやっているんだと思ってくれていたようです」

 ――娘さんも、とても協力的だったのですね。

 「こうなったのは、夫の力によるところが大きいです。夫は、訓練を見学できる時には必ず長女を連れて見に来てくれて、ここでママがこんな訓練をしているんだよと教えてくれた。ほかの宇宙飛行士が参加する打ち上げがある時は、長女に見せるため、自宅のあるテキサス州ヒューストンからフロリダまで、車で20時間以上かけて連れて行ってくれたこともありました。家族みんなで協力しようと教えてくれたことが、長女に大きな影響を与えたと思います」

今度は家族旅行で宇宙へ

 ――2番目の娘さんは、お母さんが宇宙に行くのを見られるでしょうか。

 「今度は家族旅行で行けたらいいなと思います。まだ下の子は数時間おきに起きて泣いて、夜も1、2回は起こされますし、目が離せないですね。だからどこへ行くにも連れて行くことが多いです。次女中心の生活ですが、最近、長女がちょっと寂しいなと思うことがあるようで、甘えん坊になることがある。長女のケアも大事にしないといけない時期なのかな。その合間を縫って、講演をしたり執筆をしたりする毎日ですが、落ち着いたら、また宇宙開発に携わりたいと思っています」(続く)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

こころ元気塾の一覧を見る

最新記事