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(3)体調改善する入浴法

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 大抵の家にあり気軽に温まれるお風呂。冬こそ上手に活用したい。お風呂で体を温め、体調を改善するたんぱく質「ヒートショックプロテイン(HSP)」を増やす健康法がある。

 HSPを研究する愛知医大准教授の伊藤要子さんは「免疫力を高めるHSPは体温を38度程度にすると効果的に増える。それには40~42度で体を温めるのが最適。ちょうどお風呂くらいの温度です」と説明する。

 HSPは体を構成するたんぱく質の傷害を修復したり、機能を助ける働きがあり、疲れを和らげたり、病気の予防や体の回復を促したりする効果があるとされる。

 伊藤さんが推奨するHSP入浴法はこうだ。湯温が40度なら20分、41度なら15分、42度なら10分お湯につかり、体温を38度に上げる。途中で湯船から上がっても、合計でこの時間になればよい。入浴後は吸汗性のある下着、部屋着を着て靴下をはき、バスタオルをはおるなどして保温。入浴前後には約500ミリ・リットルの水分補給を忘れずに。

 伊藤さんの研究によると、湯温42度で5分入浴したグループと、40度で20分のHSP入浴法をしたグループを比べると、前者に変化はないが、後者は2日後をピークにHSPが増加、免疫力の指標となるナチュラルキラー細胞の働きも活発になった。「HSP入浴法を2、3日おき、週に2回ほどのペースで続けることが効果を持続するコツ」という。

 ただし、お年寄りは半身浴がおすすめ。また、脱衣場、風呂場を温かくし急激な温度変化に注意する。心臓疾患、高血圧など持病のある人は医師に相談し、安全な条件で入浴してほしい。(高梨ゆき子)

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