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医療相談室

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足が痛くて歩くのが困難。治療法は?

 足からひざ下までが痛くて歩くのが段々困難になっています。近くの病院では、血管に石灰が付着しているためと説明してくれますが、この痛みをとる処置をしてくれません。これは何という病気でしょうか。治療法はありますか。(84歳男性)

閉塞性動脈硬化症の可能性。禁煙などを心がけて

 四宮謙一 横浜市立みなと赤十字病院院長(横浜市中区)

 ご質問をうかがうと、3つぐらいの病気が考えられます。
1)閉塞性動脈硬化症
2)静脈血栓症
3)腰部脊柱管狭窄症
 です。84歳の男性であること、血管に石灰が沈着していること、坐骨神経痛様のしびれでないこと、などを考えると、「閉塞性動脈硬化症」が最も考えられます。

 閉塞性動脈硬化症は四肢の動脈が硬化を起こして狭くなり、血行障害によって痛みを生じる病気です。最初は歩いた時に下腿(かたい)の痛みが起こる間欠跛行(かんけつはこう)の状態ですが、進行すると安静時にも痛みが生じるようになり、足に潰瘍(かいよう)ができたりもします。

 動脈硬化に加えて、喫煙や糖尿病、高血圧などが病気を促進する原因となります。診断は、足が冷たくて血色が悪い上に、上肢に比べて下肢の血圧が低く、またMRI(磁気共鳴画像)血管撮影や動脈造影での動脈閉塞所見から可能です。

 治療法としては、まず禁煙に努め、糖尿病・高血圧などの合併症の治療を適切に行い、適度な運動を指導します。その上で、血管拡張薬や抗血小板薬、場合によっては抗血栓薬なども投与し、また高気圧酸素療法を行ったりもします。

 重症例には下肢が壊死(えし)する前に、血管移植術、人工血管置換術、カテーテルによる血管拡張術やステント留置などを行います。時機を逸して下肢が壊死を起こしたときには、下腿や足の切断術を選択しなければならなくなります。血管外科や血管手術を行う整形外科・形成外科を早めに受診したほうが良いでしょう。

 (日本専門医制評価・認定機構協力)

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