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[心臓カテーテル検査]動脈から管 造影剤流し撮影

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 天皇陛下は、今回と1年前の2回、冠動脈の状態を確認するための心臓カテーテル検査を受けられた。

 心臓カテーテル検査は、直径1~1・5ミリほどの細長い管(カテーテル)を、足の付け根の動脈(大腿(だいたい)動脈)や、ひじの動脈(上腕動脈)、手首の動脈(橈骨(とうこつ)動脈)などから心臓まで挿入。造影剤を流し込み、エックス線撮影をして、血管や心臓内部の様子を調べるもの。この検査の多くは、心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を送る冠動脈の狭窄(きょうさく)の程度を調べることが目的のため「冠動脈造影検査」とも言う。

 心電図やコンピューター断層撮影法(CT)などの検査もあるが、冠動脈造影検査は治療方針を決定するために重要とされる。狭窄の程度は、元の血管の広さに対し、どの程度狭くなっているかを表す「狭窄率」で分かる。場所により狭窄率が75%前後から急速に血流が低下すると言われる。

 陛下が1年前に受けられた検査は、手首の動脈からカテーテルを挿入する手法で、画像による狭窄の判定や狭窄率の算出が行われた。

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