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排尿障害で「自己導尿」

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 うまく排尿できず、昨秋、腎炎になって「自己導尿」を始めました。毎日5~6回行っていますが、大変です。いい方法はないでしょうか。(69歳女性)

カテーテル 種類さまざま

奥井 伸雄 よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック院長(神奈川県横須賀市)

 膀胱(ぼうこう)は、尿をためたり排せつしたりすることで、拡張と縮小を繰り返しています。子宮の全摘手術や椎間板ヘルニアなどで排尿をコントロールする神経が傷つくと、「神経因性膀胱」という病気になることがあり、残尿が多くなる、尿意が頻繁に起こるなどの症状が出ます。

 尿が多く残っていると、膀胱が拡張と縮小を繰り返さなくなるため、血行が悪くなって組織が硬くなり、機能はますます低下します。尿が膀胱にたまったままでは、膀胱炎や腎盂(じんう)腎炎などの尿路感染症の原因にもなります。こうしたことを防ぐため、自己導尿は必要です。

 自己導尿とは、カテーテル(細い管)を自分で尿道に挿入して膀胱まで到達させ、排尿することです。陰部をよく消毒し、カテーテルの先端に潤滑剤をつけて挿入します。

 成人は通常、1日に約1・5リットル、排尿します。1回の量は250~300ミリ・リットル程度で、自己導尿は1日に5~7回程度、行うことになります。尿意を感じる人は、それに応じて排尿してから導尿するなど、人によって方法は異なります。

 カテーテルには様々な種類があり、周りに気づかれず、携帯に便利なものなどもあります。また、尿を吸収するシート(おむつなど)を使えば、トイレ以外の部屋で行うことも可能です。

 自己導尿は、膀胱機能の回復にもつながります。主治医と相談し、自分にとって最善の方法を考えてみてください。

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