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医療相談室

アレルギー性鼻炎(花粉症)

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花粉症、ダニアレルギー 長年悩む

 25年間、花粉症に苦しみ、10年前からはダニが原因で肌がかぶれたり鼻炎になったりします。市販薬を使っていますが、それでも軽い頭痛が起こることがあります。いい治療法はありますか。(46歳男性)

原因物質に慣れさせる治療も

牧野 荘平 上武呼吸器科内科病院院長(前橋市)

 花粉やダニ、ほこりなどの異物から身を守ろうとして、免疫反応が過剰に起こると、くしゃみ、鼻水、熱、倦怠(けんたい)感などの症状が出ます。

 症状を抑えるには、まず、マスクや眼鏡などをし、花粉など、アレルギーの原因物質に体をさらさないようにすることです。

 その上で、薬物を使って対処します。抗ヒスタミン薬やロイコトリエン拮抗(きっこう)薬といった飲み薬は、鼻や目などの局所や全身の症状を抑えるのに有効です。

 症状が出る前に服用すると、より効果的です。ただ、抗ヒスタミン薬の中には、眠気を起こすものもあり、注意が必要です。

 鼻水などを抑えるため、鼻の中にステロイド薬を噴霧する治療法もあります。飲み薬と併用すると、より強い効果が期待できます。

 薬物を使った治療のほか、「減感作(げんかんさ)療法」と呼ばれる治療法もあります。この治療は、アレルギー症状を起こす原因物質に体を慣れさせ、免疫反応を起こさないようにする治療です。体質改善療法とも言えます。

 スギによる花粉症の場合は、「スギ抗原液」という薬剤を薄めて注射します。症状が出ないかどうか様子を見ながら徐々に量を増やしたり濃度を濃くしたりし、繰り返し注射します。近年は、薬剤を舌に垂らす方法も研究されています。

 日本アレルギー協会((電)03・3222・3437)が、各地域の専門医を紹介してくれます。平日午前10時~午後4時半で、受診の参考にしてください。

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