(3)電子ゲームも登場
体に良いとはわかっているのになかなか続かないのが運動だ。スポーツジムも会費を払いながら足が遠のく人が多く、継続のための様々な仕掛けを用意する。
「スポーツクラブ ルネサンス 北砂」(東京都)では昨年11月から、電子ゲームを取り入れた新しいスポーツ「eスポーツグラウンド」を導入した。床に映し出された画面に利用者が立つと体の動きをセンサーが感知。画面上の光のボールを手足で打ち返すなど、体感型のゲームを楽しめる。
対戦相手とボールを蹴り合っていた江東区の主婦(51)は「筋トレはつらいけど、こんな遊びを挟めば気分転換になりますね」と語る。同社はこのほか五感を刺激し、脳を活性化させる運動も全国で始め、運動に付加価値を付ける動きを広げる。
一人では続かないなら仲間を作るというのもジムで行われている試みの一つだ。屋外プログラムも多い。
東急スポーツオアシスでは、公園や河川敷などで定期的に仲間と走る「ランニングサークル」を全店で作る。毎回スタッフが指導し、初心者も参加しやすい。同社ヘルスケア事業マネジャーの桑田勇人さんは「共通の趣味を持つ仲間だから話題も豊富。会社などとは違う人間関係に魅力を感じて続ける人も多い」と語る。
ティップネスなどでは、働く人向けに夜間の屋外プログラムも用意。近くの山でハイキングをしたり、海外のマラソン大会に一緒に参加したりするなど、単発で参加できるプログラムも増えている。ジムを賢く利用し、運動を楽しく続けたい。(岩永直子)
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