いきいき快適生活
介護・シニア
遠くの親 手元で見守る
どんどん核家族化が進む現代。高齢の親と離れて暮らしている人も多いことだろう。「便りがないのは良い知らせ」とは言うが、何かあったら……という不安は常にぬぐえない。そんな人に、遠くにいても“無事”が簡単に確認できる最新鋭の機器を紹介しよう。(経済部 荒谷康平)
実家の様子、スマホ動画で
遠隔操作
文字通り遠くから親の様子を見守れるムービーのカメラがある。大阪市にあるPNAという会社の「見えるだワン!」は、表の写真のような外観で、拳大ほどの大きさだ。
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やパソコンだと動画で、普通の携帯電話だと静止画で、リアルタイムに「向こう」の様子が見られる。
スマホやパソコン、携帯電話から遠隔操作もでき、左右に355度、上下に120度動かせる。
モバイルルーターとデータ通信カードがセットになったプランもあるので、インターネット回線を引いていない家でも利用できる。
昨年3月に一般向けに発売したが、すでに300台以上が売れ、そのうち5~6割が、お年寄りの見守り用という。このほか、ペットの見守り用に買っていく人もいる。
動体を検知
カメラの首が動いて、自分の動きを追ってくるのは……という親がいるかもしれない。プラネックスコミュニケーションズ社(東京・渋谷区)の「CS―W05N」は、カメラは動かないが、左右44度、上下34度の“広角”の範囲で、離れた場所からパソコンかスマホを使って、リアルタイムで動画が見られる。
動くものを検知する機能も付いており、人が横切ったりすると、自動的に写真を撮り、あらかじめ登録されたメールアドレスに送信してくれる。
歩数をメールでお知らせ
GPS機能
それでも、「見られる」のは……という人もいるかもしれない。通信機能付きの歩数計「Mi―Look(ミルック)」や、シャープのネットサービス「AQUOS City(アクオスシティ)」はどうか。
KDDIが昨年9月に発売した「Mi―Look」は、カウントした歩数を、あらかじめ登録した相手に自動的にメールで送信する機能がある。
また、人感センサー付きの卓上ホルダー(付属)が、センサーの前を親が通った回数を把握、自動的にメール送信する。
さらに、全地球測位システム(GPS)機能付きなので、離れた場所からでも携帯電話やパソコンで、現在位置と移動した経路を確認できる。通話機能もあり、発信は事前に登録した1件と「119」「110」「118」のみ、着信は登録した番号(最大20件)からだけ受けられる。
TVの電源で
「AQUOS City」は、シャープの液晶テレビ「AQUOS」(インターネットにつなげられる機種に限る)の電源が入った時や、24時間電源が入らなかったり、24時間つけっぱなしで操作されなかった時、登録したアドレスに自動的にメールで知らせてくれる。
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