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枕と眠り

元気なう

(3)用途に応じ形選ぶ

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机にのせて使う仮眠用枕(ロフテー社製)
突起を手でつかめる子供用の枕(ロフテー社製)
穴に膝や太ももをのせ、腰などの負担を和らげる抱き枕(ロフテー社製)

 寝返りしやすいように幅を広くするなど、用途に応じた様々な形の枕が登場している。

 子供用の低い枕も増えている。東京女子医大名誉教授(整形外科)の伊藤達雄さんは「子供の場合、寝返りが多くて枕の上にとどまっていないのが普通。枕から外れて寝ていても心配することはないが、通気性のよい枕を選ぶのがポイント」と話す。

 子供は体温が高く、就寝中は頭の熱を逃がすため、頻繁に寝返りを打つ。そこで、放熱効果が高い枕を使うと、比較的落ち着いて眠るようになるという。特に夏場は汗の量も多く、通気性のよさに加え、洗える素材だと便利だ。

 師走のこの時期、残業続きで睡魔に襲われ、机に上半身うつぶせで仮眠する人は多いだろう。昼の短時間の仮眠は頭をスッキリさせ、集中力を高めるが、首を不自然な形に曲げて寝ると頭痛や肩こりが起こったり、頭をのせた腕がしびれたりしてしまう。

 そんな時に役立つのが、机の上に置く仮眠用枕。寝具メーカー「ロフテー」の製品は真ん中に穴が開いているため、顔を真下に向けても安眠できる。タオルなどに顔をのせて眠ると、生地の凹凸がほおや額にしばらく残って恥ずかしいが、この枕は顔があたる部分が滑らかで、跡が残らない。

 横向きで眠る時、肩や腰、関節の負担を和らげる抱き枕なども様々なタイプが販売されている。寝具売り場では、日本睡眠改善協議会の認定資格「睡眠改善インストラクター」などの資格を持つスタッフが増えているので、枕と快眠について気軽に相談してみたい。(佐藤光展)

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