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下痢の大半 ウイルス性胃腸炎

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 下痢の大半は、ウイルス性の胃腸炎によるものです。潜伏期間は1~4日と短く、冬場に多いロタウイルスやノロウイルスは嘔吐と下痢がほぼ同時に起きます。

 ロタウイルスの下痢は、白やクリーム色で酸っぱい臭いがします。

 脱水症状にならないように母乳やミルクをあげ、下痢や嘔吐が治まるのを待つしかありません。飲めない時は、経口補水液などをさじでこまめにあげます。

 ウイルス性の胃腸炎は心配ないことが多いのですが、おしっこが少なく濃い時、おなかをすごく痛がる時、吐き気が止まらない時は医療機関を受診してください。

 血便が出たり、高熱が続いたりする時は細菌性の胃腸炎かもしれません。重くなることも多いのですぐ受診してください。いつもと同じ様子で、便に点状や線状に少し血が混じる程度で一時的なものなら、生後半年くらいまでの母乳育ちの赤ちゃんにはよくあることで、心配いりません。

 看病する時は、しっかり手洗いをします。汚物が付着したら、捨ててもよいぼろ布でよく拭き、拭き終わったらビニール袋に入れて口を縛ります。口を開けっ放しだとウイルスが空気中を漂い、家族への感染につながります。塩素系の消毒剤を薄めたものをスプレーして床を拭くとさらに良いでしょう。アルコール消毒は効きません。

 下痢の後はお尻をシャワーで流したり、軟こうをつけたり、皮膚の保護にも気をつけてください。ゴシゴシ拭くとすぐに真っ赤になってしまいます。(ひだまりクリニック院長、佐山圭子)

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