わたしの医見
医療・健康・介護のコラム
不要な薬に代金
堺市 会社員 44
足の薬指をぶつけたら紫色に腫れてしまい、病院に行きました。骨に異常はないか念のため調べてもらうためです。
異常なしとの診断でした。診察室を出る時に医師から「薬をのんでおいて」と言われ、私もとっさに「はい」と答えました。院内の薬局で、何の薬か質問すると、炎症を抑えるためのものなどという説明でした。我慢できない痛みではないので、「要りません」と伝えると、「では処方はやめます」と医師。しかし、請求額は変わりませんでした。
一度処方された薬はほかに使えないからとのことでした。何の薬か最初に説明されれば断ったのにと納得できない思いが残りました。
担当記者から
厚生労働省によると、薬を処方してもらう場合、一度調剤された薬は他に転用できないため、原則として、医師側の説明がなかったり、不足していたりしても、患者側は処方された薬剤料を支払う必要があります。ただ、今回のようなケースでは、病院側が「説明が不足していた」などと薬剤料を請求しないケースもあります。大切なことは、医師と患者の密なコミュニケーションです。
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