関西発おしえてドクター
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秋の花粉症 雑草枯れるまで注意
風邪は引いていないのに、鼻がむずむずして、目がしょぼしょぼする。そんな症状の方はおられませんか。「秋の花粉症」かもしれません。
春先にスギやヒノキの花粉症に悩まされる方は多いですが、秋にも花粉症があることは意外と知られていません。
秋の場合は、ブタクサやセイタカアワダチソウ、ヨモギといった雑草が原因です。症状は春と同じく、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどです。涼しくなって気温がぐっと冷え込むと、温度変化が一つの引き金になって花粉が飛散します。
しかし、春に山林を覆うスギやヒノキの一本一本の木が大量の花粉を飛ばすのに対し、秋は雑草からの飛散量が少なく、症状は軽めです。しかも、日によって量が増減するため、ほとんど気にならない人もいます。寒くなれば雑草が枯れ、つらい症状は解消します。
気になる場合は、軽い抗アレルギーの内服薬や点鼻・点眼薬がお薦めです。春の花粉症に対して使われるステロイド(副腎皮質ホルモン)や、レーザーで鼻の粘膜を焼く治療法までは必要がないと思います。ただ、花粉エキスの濃度を上げながら何度も注射する「減感作療法」はブタクサには有効です。
春も秋も花粉症は、飲酒や喫煙が過ぎたり、甘い物を食べ過ぎたりすると悪化しやすくなります。生活面の改善も重要です。(聞き手・山崎光祥)
大北メディカルクリニック(大阪市北区)
院長 松永敦さん
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