文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

健やかキッズ

妊娠・育児・性の悩み

[子ども] 妊娠、座り方を見直す 腰痛・尿もれ予防

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
座るときにはお尻にクッションを敷く。ももの所までいかないようにするのがポイントだ(東京都内で)

 妊娠中や産後に、腰痛や尿もれなどのトラブルを抱える妊産婦は多い。予防のために、助産師が骨盤ケアの教室を開くようになってきた。妊娠期を快適に過ごすために、助産師は座り方の見直しから始めるよう助言している。

 「もともと腰痛があるので心配で」「おなかが張っている気がする」。体調に不安を感じている妊婦を対象に、東京都千代田区の浜田病院では毎月、骨盤ケアの講座を開催している。8月に開かれた講座には、妊娠5~7か月の妊婦が参加した。

 講座では、助産師が、体に負担の少ない座り方や、腹部を支える腹帯の使い方、体のバランスを整える体操などを指導。講師の新屋敷倫子さんは、「腹筋や背筋、骨盤底筋などの筋力が弱いと、大きくなった子宮を支えきれず、腰痛や尿もれなど様々な不調につながります。子宮の受け皿となる骨盤が安定するよう、座り方を見直すことから始めましょう」と助言した。

 新屋敷さんによれば、座るときの姿勢が悪いと腹部が圧迫されたり、腰を痛めたりする。座るときは、クッションや折りたたんだタオルを尻の下に敷くと、自然と背筋が伸びる。ももより尻が少し高くなり、腹部が圧迫されることもない。椅子に座るときは深く腰掛け、床に座る場合はあぐらをかくとよいそうだ。

 こうした講座は産科医療機関や助産院などで開かれており、助産師らで作るNPO法人母子整体研究会(京都市)では講師の育成講座も行っている。これまでに6000人余りが受講した。

 同研究会の代表理事、吉田敦子さんは、「妊娠期に腰痛や尿もれがあるのは仕方がないと諦めている女性が多い。我慢せず、まずはかかりつけの産婦人科医や助産師に相談して」と話す。そのうえで、座り方のほかに、「体に負担のない簡単な体操で、体のバランスを整えることも、腰痛や尿もれの予防に役立ちます」と吉田さん。

 大きくなった子宮を骨盤底が支えきれなくなると、場合によっては切迫早産につながる恐れもある。腰痛や尿もれ、切迫早産など妊娠期のトラブルの予防策として、三井記念病院(東京)の産婦人科医長、中田真木さんは、〈1〉足腰の負担を減らすため、靴はかかとの低いものを履く〈2〉腰痛があるときや腹部が揺れるような不安定な感じのするとき、腹筋や背筋をサポートする腹帯を活用する〈3〉椅子に腰掛けて出来る作業はなるべく腰掛けて行う――などを挙げる。骨盤底のサポートには、座面が鞍型(くらがた)のサドル椅子を薦める。

 「妊娠中も仕事を継続している女性が増え、高齢出産も多い。なるべく体を休めることを心がけて」と中田さんは話している。

体のバランスを整える体操(吉田さんの話をもとに作成)

〈1〉 四つんばいになり、自分の尻の方を右側からと左側から振り返り、振り返りやすい方を確かめる。

〈2〉 右が振り返りやすければ、右に振り返り、止まって2回呼吸をし、3回目の呼吸で息を吐きながら顔を元に戻す。これを3回繰り返す。左からも、同様に1回、振り返る。

〈3〉 椅子に姿勢良く座り、左右の手を上げ、上げやすい方を確かめる。上げやすい方の手を上げて、2回呼吸をし、3回目の呼吸で息を吐きながら手を下ろす。これを3回繰り返す。逆の手で同様に1回、手を上げ下げする。

◎ ストレッチよりゆるやかな動きで、軽く緊張を感じる程度の位置で動きを止める。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

健やかキッズの一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、ヨミウリ・オンライン(YOL)、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事