文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

歯をいたわる

元気なう

(3)電動ブラシ うまく使おう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 電動歯ブラシの愛用者が増えている。日本電機工業会の調査によると、昨年度の国内出荷台数は10年前の約3倍の407万台に伸びた。

 慶応大歯科口腔(こうくう)外科学教授の中川種昭さんらが、学生10人を48時間、歯を磨かせない状態にしてから、手磨きと電動歯ブラシで、2分間と4分間ブラッシングさせる実験をした。すると、電動を使った方が、歯の汚れを1~2割多く落とすことができた。

 電動歯ブラシの魅力は、汚れを落とすこの力だ。手磨きの振動回数が1分間に100~300回程度なのに対し、電動は数千~2万回と、はるかに多い。強力なパワーを上手に使えば、歯の汚れをとるだけでなく、歯肉をマッサージすることで血流が促され、歯肉炎が改善されたという報告もある。

 このように電動歯ブラシには優れた面があるのだが、落とし穴もある。歯肉や、その下にある象牙質に強く押し付けすぎると、歯肉を傷つけたり象牙質を削ったりしかねない。特に、研磨剤を含んだ歯磨き剤の場合は、歯を傷める恐れが増大する。研磨剤を含まないジェル状の歯磨き剤を使うよう指導する歯科医もいるが、心配なら研磨剤なしを選んだ方が無難だろう。

 また、慣れないうちは、手磨きのように思い通りにブラシを動かせないので、自分の歯並びにあわせたきめ細かなブラッシングができず、磨き残しが出る恐れもある。

 中川さんは「電動歯ブラシは短時間で、効率よく磨ける点で利点がある。就寝前にゆとりがある時は、落ち着いて手磨きを選ぶなど、ライフスタイルに合わせて使い分けるのがお勧めです」と話す。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

元気なうの一覧を見る

歯をいたわる

最新記事