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赤ちゃんケア

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母親と医師の距離縮める

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 小児科医として病院勤務10年、小児救急の現場も体験しました。出産を機に病院を離れ、子どもの通う幼稚園のお母さんたちに接する時、強く意識したのが、普通の母親と医師の間の距離でした。

「なんでいきなり5日分も薬をくれるの? それまで家でみておけってこと?」

「風邪で行ったけど、『お母さん、薬いる?』と言われたよ。そんなこと言う医者はヤブなの?」

 5日分薬を出しても、状態が変わってお母さんが不安なら、再び受診しても良いのです。風邪の大部分はウイルスが原因で、ウイルス自体に効く薬はありません。セキや鼻の症状を和らげる薬を使いますが、絶対に必要ではないのです。

 数を挙げればキリがないのですが、多くの母親が聞きたいことを十分聞けず、不安なまま帰宅していることを知りました。

 もっとお母さんと医師の距離を縮めたい。納得できる医療を受けてもらいたい。そんな時、市民組織「知ろう 小児医療! 守ろう 子ども達!」の会の活動を知り、協力医を引き受けました。家での看病や救急受診が必要な症状の見極め、緊急時の対処、予防できること、日々の生活でお母さんだからこそできることなどをお話ししています。

 私自身、初めての育児は不安でいっぱいでした。子どもの病気を知り、自分なりの見極めがつけば、不安の幾分かは減るのではないでしょうか。小児科医であり3人の子育てを体験した立場から、子どもの病気をみるコツをお話ししたいと思います。(ひだまりクリニック院長、佐山圭子)

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