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歯をいたわる

元気なう

(2)中年以降は象牙質露出

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 中年以降、歯肉が痩せてくると、下の歯肉は下がり、上の歯肉は上がってくる。こうなったら要注意。

 歯肉の下の象牙質が露出し、虫歯ができやすくなるからだ。子供の虫歯の多くはかみ合わせ部分にできるが、大人は歯と歯肉の境目付近の、この部分の虫歯がどんどん増えてくる。

 歯の表面を覆うエナメル質は人体で最も硬く水晶並みだが、象牙質は骨より少し硬い程度で、虫歯菌の酸にも弱い。このため、象牙質は虫歯ができやすいだけでなく、進行もずっと速い。

 東京医科歯科大歯学部教授の田上順次さんによると、歯肉は30歳代から痩せ始める。主な原因は加齢と、歯肉に炎症を起こし歯が抜ける原因をつくる歯周病。硬い歯ブラシで強くこすりすぎることも、歯肉を傷め痩せさせる原因になるという。

 どんな対策が有効か。まず、毛先が軟らかめの歯ブラシを使い、象牙質と歯肉を傷めないよう、優しく磨くことがポイント。歯ブラシは強く押しつけすぎずに左右に小刻みに動かす。それぞれの歯の表と裏を丁寧に、最低6~7分かけて磨くのが望ましい。

 歯と歯の間の隙間には食べかすがたまり、菌が繁殖しやすくなる。歯ブラシの毛先が届きにくいこうした場所には、フロス(歯間の汚れを取る細い糸状の器具)が効果的だ。

 さらに、使う歯磨き剤にも気をつけたい。通常の製品なら問題ないが、たばこのヤニの除去効果などをうたうものは研磨剤の含有量が多く、象牙質を削る恐れがある。

 田上さんは「子どもと大人では虫歯の傾向が違う。歯肉の状態を見ながら、歯磨きを考えてほしい」と話す。

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