文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療部発

コラム

経済苦で薬を割る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
 
生活苦から薬を半分に割って片方ずつ服用する東京都内の60代の女性

 東京都内の60代の女性は医師の処方薬を服用する際、本来は1粒飲むべき錠剤を半分に割り、片割れだけを飲んで済ますことがしばしばあるそうです。理由は「薬代を減らしたいから」です。

 血圧を下げる薬など5種類の薬(いずれも先発医薬品)を飲んでおり、薬代の自己負担は月1万円を超えます。夫婦共働きですが、収入は少なく、薬代の負担を少しでも減らせないかと、主治医に「値段の安い後発(ジェネリック)医薬品を使いたい」と頼んでみました。でも主治医に「ジェネリックはお勧めできない」と言われたそうです。

 「わずかでも安くしたい。でも医師との関係を損ねたくない」。そんな思いから、それ以来、ジェネリックへの変更を頼んでいません。良くないことだとは分かっていながら、「薬代がもったいない」とついつい錠剤を割ってしまうそうです。

 ジェネリックを取り上げた8月30日~9月5日の医療ルネサンスでも書きましたが、患者がジェネリックを希望しても、医師が処方箋の「ジェネリックへの変更不可」の欄に署名すれば、変更できない仕組みになっています。女性の主治医の処方箋にも署名があったそうです。

 女性の主治医の真意は不明ですが、「ジェネリックへの変更不可」の欄に署名をする理由は、一般的にどのようなことが多いのでしょうか。ジェネリックに関する国のアンケート調査をもとに考えてみたいと思います。明日もブログをご覧下さい。

 
 


竹内芳朗 2010年5月に大阪科学部から医療情報部へ。主な取材対象は認知症、がんなど。人生初の首都圏での在住に気持ちが浮かれている。好物の「関東風だし」のうどん・そばを連日食べている

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

医療部発の一覧を見る

5件 のコメント

コメントを書く

ジェネリックは問題なし

とびうめ

調剤薬局刑絵者です。ここ2年間ジェネリックを積極的に採用してきました。結論から言って、先発品からジェネリックに変更して何の問題もありません。勿論...

調剤薬局刑絵者です。
ここ2年間ジェネリックを積極的に採用してきました。

結論から言って、先発品からジェネリックに変更して何の問題もありません。

勿論、後発品メーカーでも、先発医薬品を委託されて製造しているような比較的大手の信頼できるメーカーの商品を仕入れております。

我々も当初はジェネリックに関して懐疑的な部分がありましたが、2年を経て、今は自信を持ってお勧めしています。

不安な方は最寄の薬局や地域の薬剤師会に問い合わせてみてください。

つづきを読む

違反報告

ジェネリックを真に広めるには

がりゅ

日本の財政事情や高齢化の観点からジェネリックの普及は望ましいのですが、薬を使用する患者の立場からすると薬効の評価等、品質や信頼性の面でまだ不十分...

日本の財政事情や高齢化の観点からジェネリックの普及は望ましいのですが、薬を使用する患者の立場からすると薬効の評価等、品質や信頼性の面でまだ不十分ではないかというのが、正直な感想であり、自身はジェネリックの使用には懐疑的です。

一番の問題は一部医療関係者のみならず、周囲の知人等からも効かないという話を耳にすることが多く、病気の治療薬が「安かろう悪かろう」では済まされるものではなく、一刻も早く治癒したい患者からすれば、試しにジェネリックを使ってみる心境にもなれないと思います。

ジェネリックは薬のいわゆる公開レシピ(有効成分)に基づき製造している訳ですが、実際に薬を作るには非公開レシピである添加物も加えられており、添加物の薬効への影響(錠剤の場合、成分の約6割が添加物)を問題視する専門家も多い様です。

素人目にもこれだけ類似品が乱立している現状や「複製品」ということで大したテストもしていない事を考えると、「効かないもの」も中にはあるのではないかと疑念を持つのは当然である。

全てのジェネリックに問題があるとは思っていない。だからこそ、患者に多数の類似品から選択する上で必要な情報の充実(公的機関のテストや医療機関からの報告等)を図り、信頼性を高めて行かないと、ジェネリックを積極的に勧めない医者が悪いとか、協力しない患者が悪いとかいう以前の問題だということを強調したい。

つづきを読む

違反報告

問題は

かとちゃん

医療費に占める薬剤費が高すぎることにあるのではありませんか?薬剤費、材料費等がほとんどを占めている場合があります。また、院内処方と院外処方の差も...

医療費に占める薬剤費が高すぎることにあるのではありませんか?薬剤費、材料費等がほとんどを占めている場合があります。
また、院内処方と院外処方の差も大きすぎるように思います。同じ薬を院内処方と院外処方でもらったときの払う額を見ると、院外処方があまりにも馬鹿らしくなります。

つづきを読む

違反報告

すべてのコメントを読む

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、ヨミウリ・オンライン(YOL)、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事