文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

中学生の息子に大量のフケ

 中学生の息子が突然、大量のフケが出るようになりました。フケが原因でいじめられないかと心配しています。(45歳女性)

「脂漏性皮膚炎」塗り薬で治療

 フケは頭皮から脱落する「角化細胞」と「皮脂」の混合物です。量が増えて目立つようになると「フケ症」と呼ばれます。医学的には頭皮や髪の毛の生え際、鼻の脇、耳の後ろなどにできやすい湿疹である「脂漏(しろう)性皮膚炎」の軽い状態と考えられています。

 普通は思春期以降に発症し、中高年層男性に比較的多く、人口の3~5%にみられます。日常生活上大きな不便はめったにありませんが、フケが衣服に付くと不潔な印象を周囲に与えるなど、負の印象につながりかねません。放置すると炎症で毛根がダメージを受け、毛が抜けることもあります。

 最近、マラセチアというカビの一種がこの病気に関与していることが判明し、これを抑える塗り薬(抗真菌薬)を用いた治療が行われるようになりました。副作用は少ないのですが、効果が出るまで時間がかかるので、従来のステロイド外用薬と上手に組み合わせた治療が勧められます。

 定期的な洗顔、洗髪なども大切です。適正な洗髪の頻度は個人差があり、必ずしも毎日必要ではありません。抗真菌薬などを配合した様々なフケ止め用シャンプーが市販されており、気に入ったものを使うとよいでしょう。整髪料は、症状が強い時に使うとさらに悪化することがありますので控えた方が無難です。規則正しい生活も重要です。

 なお、フケ症は乾癬(かんせん)という別の病気の初期症状のこともあります。一度、皮膚科の専門医の診察を受けることをお勧めします。

 五十嵐 敦之(あつゆき) NTT東日本関東病院 皮膚科部長(東京・五反田)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

読売IDを取得し、ヨミドクターの有料(プラス)登録をされた方が利用できます。
下の「会員登録」のボタンをクリックして、手続きしてください。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

オンライン相談には、ヨミドクターの有料(プラス)登録が必要です。電話相談は、読売新聞を購読されている方で、ヨミドクターの有料(プラス)登録をされた方のみご利用できます。

有料登録は月額200円(税抜き)です。