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ものまねタレント コロッケさん 51

一病息災

[ものまねタレント コロッケさん]難聴(3)耳のハンデ補う観察力

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 真珠腫性中耳炎で右耳が聞こえづらくなり、日常生活でも支障が出始めていた。工事の音や音楽など、複数の音が同時に流れているところでは話し相手の声が聞き取りづらい。何度も聞き返し、友だちから「いつも聞いてないだろ」と文句を言われることも増えた。

 「そのうち、聞こえなくても、わかったふりをするようになって。相手はこんなことを言ったんじゃないかなと、推測しながら話すようになりました」

 ストレスのたまる毎日、唯一楽しかったのは、西城秀樹ら当時の人気スターの振り付けのまねをする時間だった。最初はものまね上手な姉と自宅でやるだけだったが、中学3年生の時、教室で披露した。ちょっとした動作から息継ぎまで、耳のハンデを補うために培った観察力で細かくとらえ、一躍人気者となった。

 「それまでおとなしくて目立たない子どもだったのに、人に笑ってもらう喜びを知って変わりました」

 大人にも見せたくて、高校に入ると、飛び込みで近所のスナックの客相手に桜田淳子らのものまねを見せるようになった。一晩でアルバイトの新聞配達1か月分のチップをもらい、「ものまね芸人」という将来の夢が定まった。卒業後は熊本市のパブで芸人として働き、地元では誰もが知る有名人となった。

 「東京で勝負したい」

 19歳の冬、上京した。

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sokusai_117

 
 

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