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認知症予防に血圧測定

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宮川政昭・横浜内科学会会長

 横浜市中区の市健康福祉総合センターで6月28日に開かれた「第6回かながわ健康塾」(神奈川県医師会、横浜市医師会、読売新聞横浜支局主催、京浜連合読売会協賛)で、宮川政昭・横浜内科学会会長が「生活習慣病と認知症」をテーマに行った講演の概要を紹介する。

 認知症とは

 認知症になると、大切なことを忘れる、言葉のやり取りが困難になる、話がかみ合わない、時と場所の見当がつかなくなるなどの症状が表れ、生活に支障が出る。誰でも発症する可能性があり、社会全体で支えていく仕組みが必要だ。

 アルツハイマー型と脳血管性などのタイプがあり、原因や症状は異なるが、併発している人もいる。アルツハイマー型は通常、物忘れから始まり、ゆっくりと進行する、70歳以上の女性に多いなどの特徴がある。脳血管性は、脳卒中が原因となって認知機能が低下する。脳卒中の再発を繰り返すたびに段階的に進行することが多い。

 生活習慣病との関連

 肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病がある人は認知症になりやすい。脳血管性だけでなく、アルツハイマー型も進行させる。日本人の生活スタイルが変化し、生活習慣病が激増している。

 逆に言えば、生活習慣病の治療によって、認知症の予防も可能だ。積極的に治療しなければならない。

 私は高血圧の専門家。家庭ではこまめに血圧を測ってほしい。血圧やコレステロールが高くなると、脳卒中などになりやすくなる。

 認知症は、早期診断が重要。画像検査や問診があり、少しでも心配だったら、早めに相談した方がいい。

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