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野田聖子さんインタビュー全文(3)産むことより、育てることが楽しい

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 ――日本は子育て支援策が貧弱だと言われます。お子さんを持って、どんなことを感じますか。

 野田 自分で産んでもいないのに、「子供を産んで欲しい」というのは申し訳なかったと思います。子供を産むのは病気類似行為で、今までできたことができなくなりますから。簡単に産めないことはわかっていましたが、自分で産んでみて、奇跡に近いこととわかった。少子化対策に、そういう重み感がないんです。

 ――お金を出せば産んでくれるというものではない?

 野田 そう、違います。私は息子がかわいいし、人生50年で、こんな喜びはありません。今まで大臣なども経験させてもらいましたが、比べようもないほどの充足感がある。そういうことをもっと若い人たちに伝えるべきです。「大変だけど、応援するから産んでね」ではなく、「出産は素晴らしいことだよ」と。

 ――子供を持つ意味をどう思いますか。

 野田 私の場合は、私と血のつながっていない子供ですが、一緒にいる時間は幸せです。子供を持つことは、産むことではなく、育てることです。血がつながっていなくても、365日、喜怒哀楽をともにできる感覚。私は人の力を借りないと産めない人間なので、あえて言わせてもらうと、産むことが楽しいのではなく、育てることが楽しい。

 ――生殖医療の法整備をしたい、とのことでしたが。

 野田 法律で「すべての出自の子供を実子とする」とすれば、卵子提供であろうと、代理出産であろうと、養子であろうと、みんな一律、自分の子供となるのに、法律がそうなっていない。国に悪意があるから、国民に(子供への)差別感ができてしまいます。

 有志の議員で、法制化に向けて勉強会をしています。私は患者の立場で出ようと思います。法律は超党派でつくるべきで、自民党で素案ができたら、民主党にも協力を呼びかけます。(おわり)

昨年の野田さんのインタビュー記事はこちら
(1)だから私は卵子提供を受けた(2010年10月28日)
(2)国会議員だからこそ、治療に踏み切った(2010年10月29日)
(3)血のつがなりなくとも母親は私(2010年10月30日)
(4)妊娠によい時期、知らなかった(2010年10月31日)
(5)命を守る、この国を守る(2010年11月1日)
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