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歌手 増田恵子(ますだけいこ)さん 53

一病息災

[歌手 増田恵子さん]バセドー病(1)マイク持つ手が震える

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 1970年代後半、「ピンク・レディー」の「ケイ」として活躍し、「ペッパー警部」「UFO」など数々のヒット曲で国民的アイドルとなった。

 ピンク・レディーは昨年9月に再始動し、5月からは全国ツアーもスタート。20代のころと変わらぬ激しいダンスや歌で魅了するが、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、疲れやすくなる「バセドー病」との付き合いは20年近い。

 「現在は検査数値も正常になっていますが、薬は飲んでいます。病院にも定期的に通院し、患者としては優等生なんですよ」と穏やかな笑みを浮かべる。

 おかしいと気付いたのは、ピンク・レディーの解散から10年たったころだった。ソロで、ディナーショーや歌番組に出た時に、マイクを持つ手が震えた。

 「あれっ緊張しているのかなって。汗も多く出て、30代だったのに更年期障害なのかとも思いました」

 テレビドラマの撮影でもグラスを持つ手やご飯を食べる箸が震える。あごがガクガクし、セリフがまともに言えずにNGを出すことも増えた。階段で息切れし、食欲はあるのに、体重も44キロから40キロまで落ちた。

 「何よりつらかったのは、もうこれで歌も芝居もやめなくちゃいけない、と思ったこと。お客様にこんな姿を見せられないから」

 大好きな仕事をあきらめなければならない――。心は追い詰められていった。

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sokusai_117

 
 

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