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こころ元気塾

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俳優・入川保則さん(3)妻3人、子ども5人、孫5人

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 最初の妻との間には子どもがなく、すでに亡くなった。2人目の妻には娘が二人。25年間連れ添った3人目の妻、女優のホーン・ユキさんとの間には男の子が3人。2004年に離婚してからは、神奈川県内のアパートで一人暮らしを続けている。

 「脇役でナンバーワンといわれるほど稼いできたんですが、なんにも残ってませんよ。女を作ってうまくやるなんてできなくて、だから付き合うと結婚するんです。役所的なんですよ。離婚の都度、持っているものは譲って、子どもが20歳になるまでは、毎月養育費を払ってきました。娘二人は、それぞれスペイン人とエクアドル人と結婚。一番下の男の子がこの夏、結婚ですよ。2人目の妻の時は、鎌倉の家と土地を渡して、再婚した相手が作った借金まで払っていますよ。だから、いい思いをしたことはないし、質素な生活には慣れているんです」

今は、6畳とキッチンのアパート暮らし

 離婚後に暮らしているアパートは、6畳と4畳半のキッチンだけ。家賃は月3万3000円。

 「一人暮らしはいいなあ。僕は掃除魔だから、部屋はきれいにしているし、3日に一度は、活けた花を取り替えていますよ。ぽっくり逝った時に、『花を活けていたんだ』と思って欲しいですね。結婚について今思うのは、相手の女性を自分について来させようとして、相手にはわがままに見えたということ。僕は、自分と結婚していたようなものですよ。今度、結婚するなら、相手に寄りそうようにやっていけるのになあ」

「独居老人っていう言葉は嫌だね」

 一人暮らし。仕事がなければ、好きなDVDを借りて見て、好きな本を読む。

 「無縁とか、独居老人という言葉は、かわいそうな老人とひとくくりにされるようで嫌ですね。だって、みんなそれぞれに一生懸命生きてきたわけでしょ。人それぞれのストーリーがあって。家族がいなくたって、羽振りがよくなくたって、どの人生だって立派なもの。一人でいたいから一人でいる人もいるでしょ。人はみんな一人で死ぬんだから、かわいそうじゃないよ」(つづく)

入川保則(いりかわ・やすのり)さん(71)プロフィール
 1939年兵庫県生まれ、テレビシリーズ「水戸黄門」や「部長刑事」など時代劇やドラマを中心に名脇役として活躍。昨年7月、大腸がんと診断。今年1月には、肝臓などへの転移も見つかり、「治療をしなければ半年から1年、抗がん剤治療をすれば2年ぐらいの延命が期待できる」と告げられる。治療は受けず、天命を待つ道を選らんだ。7月、人生観をまとめた「その時は、笑ってさよなら 俳優・入川保則余命半年の生き方」(ワニブックス、税抜き1100円)を出版した。

 

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