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世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ

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家内発電 エネルギー革命!

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 震災で日本が変わりました。とか言っても「だと思ったんだけど、永田町の政治家を見ているとどこも代わり映えしないんじゃあ・・・いやもっと悪くなったかな・・・」と叱られそうです。

 心優しい日本人。昔からあった美徳もいい意味で変わらなかった。

 変わったものはなんでしょう?

 医療もぜんぜん変わらないのでしょうか。若い医師たちの救急医療に対する関心は高まったかというと、うーん、あまり顕著ではないようです。

 そんな中、変わりそうなものがあります。電力です。

わが家でも使っています

 古来、電力は公のもので、我々のような一般庶民が所有することはできませんでした。各地域の電力供給を独占している大会社様から、一方的に決められた料金で電気を買わされてきたのです。いや、幣(ぬさ)を捧げ奉りあげて、使わさしめ、まいらせ受け給う状況にあったというべきでしょうか。

 ところが、数年前から太陽光発電や、都市ガスなどによる発電「エネファーム」が一般家庭に出回り始めました。私の家でも昨年7月に太陽光発電とエネファームを設置しました。

 「太陽光発電に必要なソーラーパネルでは日本のキョーセラが圧倒的に素晴らしく、長持ちするし絶対に元は取れる」と言う話をその道の専門家から聞いたからです。

 エネファームについても、昨年4月に事業仕分けの仕分け人に選ばれたときに俄か勉強して、この開発には税金使い放題(?)の独立行政法人がからんでいたそうですが、世界に誇れる画期的な開発だったということを思い知らされました。「うーん、敵ながらあっぱれ! ごくごくたまにはまともに税金を使うじゃないか!」と感心したからです。

 「脱原発」も叫ばれている今、こういった家内発電は一つの推進力です。皆さんも大いに導入しましょう。

 巷ではさぞかし太陽光発電やエネファームが宣伝されているだろうと思いきや、あくまで私の印象ですが、全くそんなことはないようです。

 私の家のシステムは毎日どんどん発電しています。晴れの日には電力会社から買う電力の3倍は発電しています。電力不足には大いに貢献しているはずです。

 まさか、発電を独占したいお歴々が御陰謀を張り巡らさせていらっしゃるのでしょうか?

蓄電池がハードルに

 家内発電を大いに活用するには越えなければならないハードルがあります。それは電力を「ためる」という問題です。発電した電力を家庭でためることが難しいのです。必要になるのは蓄電池です。これは高い。各家庭に置くとなると、あまり現実的ではないようです。

 それともう一つ、交流と直流の問題です。ご存じのように電力会社の電流は交流。それに合わせて、ほとんどの家庭電化製品は作られています。でも発電機が作る電力は直流です。そのままでは家庭では使えず、電力会社の電流ともつなげません。普通は直流を交流に変換して使用しているとのことです。

 この二つのハードルを越えれば、かつての電話機同様、電力は皆のモノとして、さまざまな発電、さまざまな節電の新商品が生み出されることでしょう。毎日のジョギングの振動で発電する、腕時計が蓄電池になる、そんな商品が日本中にあふれだすと、まさにエネルギー革命!

 「それは困る」というお役所はしたたかに「発電税」なんかをかけてくるのでしょうか。

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南淵明宏ブログ_顔87_87替

南淵明宏(なぶち・あきひろ)

1958年大阪生まれ。大崎病院東京ハートセンター(東京都品川区)のセンター長。心拍動下(オフポンプ)冠状動脈バイバス手術のスペシャリストとして年間200例以上を執刀する心臓外科医。

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