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夫がマクログロブリン血症

 夫(70)が2年前、「原発性マクログロブリン血症」と診断されました。特に症状はありませんが、主治医から抗がん剤治療を勧められています。ただ、薬の副作用が怖くて治療を受けるべきか悩んでいます。(68歳女性)

量が多ければ抗がん剤治療

永井正 自治医大病院血液科准教授(栃木県下野市)

 血液には、体外から侵入する病原菌を攻撃するなどの働きがある白血球があります。原発性マクログロブリン血症は、白血球の一種のリンパ球が、がん化して骨髄で増える血液がんの一つです。

 通常はゆっくり進行しますが、悪化すると肝臓、脾臓(ひぞう)、リンパ節が腫れ、同時に貧血が進むと息切れや倦怠(けんたい)感が生じます。

 また、がん化したリンパ球が「マクログロブリン(IgM)」というたんぱく質を大量に作り出すのもこの病気の特徴です。

 IgMによって血液の粘りが増して血流が滞り、頭痛やめまい、皮膚のあざ、鼻血、視力障害、心不全などを起こすことがあります。

 IgMの量がそれほど多くなく、症状が軽ければ、特別な治療はせずに、血液検査を受けながら様子をみることもあります。

 しかし、IgMの量が多かったり貧血などの症状が顕著だったりする場合、それを抑える治療をします。

 一般的には、複数の抗がん剤を用いた治療を行います。年齢や病状によっては、1種類の抗がん剤を続けて服用する場合もあります。

 また、特定のがん細胞を狙って攻撃し、正常な細胞への影響を少なくした「リツキシマブ」(商品名リツキサン)という治療薬が使われることもあります。

 抗がん剤を使うと、吐き気や食欲不振、脱毛などの副作用が出ることがありますが、治療が終われば治まります。主治医とよく話し合い、最も適した治療法を考えてみて下さい。

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