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女優 高樹澪(たかきみお)さん 51

一病息災

[女優 高樹澪さん]片側顔面痙攣(3)撮影現場 不自然なまばたき

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 29歳の時に結婚した。相手は6歳年下のミュージシャン。だが、すれ違いが積み重なり、結婚生活は10年でピリオドを打つ。自分にとって仕事だけが頼り、と思い込むようになった。

 顔面の痙攣(けいれん)は悪化する一方だった。撮影時に不自然なまばたきが出て止まらない。出ないように精いっぱい目を見開くことが常となる。理由を知らない周囲の人から「目が血走っていますよ」と気遣われるのがつらかった。

 心配した事務所の社長に勧められ、(はり)や気功の治療に3年ほど通ったが、治らなかった。

 「この痙攣と、これからどう一生付き合っていくべきか思い悩みました」

 その後も、だましだまし仕事を続けた。しかし、2002年夏に撮影した日韓合作の映画「チルソクの夏」では大事な最後のシーンで顔が激しく痙攣し、3回も撮り直した。

 「自分は女優を続ける資格がないのではないか」

 撮影スタッフなど周囲に迷惑をかけられないと思い詰めるようになった。

 自問しながら、半年近く過ぎたある日、都内でドラマの撮影を終えて、交差点で信号待ちをしている時に、いつもの痙攣に襲われた。一向に収まらない痙攣に立ち向かう日々に疲れ果てた。限界も感じた。

 「もう、無理かな」

 決心を固め、電話機を握った。

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sokusai_117

 
 

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