医療部発
コラム
「事前指示書」 の入手法
医療ルネサンス「最期を選ぶ」への読者の問い合わせで多いのが、「事前指示書は、どこで入手できるか」ということですが、なかなか簡単には答えられません。
個々の病院や老人保健施設で独自に作ったものは、一般向けに配ったり、市販したりしているわけではないので入手できません。日本尊厳死協会の会員になるという方法がありますが、会員が署名する「尊厳死の宣言書」は、いたずらな延命を拒否するというものです。心臓マッサージ、人工呼吸器、チューブによる栄養補給など、具体的な処置別に希望を書くことはできません。
例えば、心臓マッサージは不要だが、チューブによる栄養補給は望む方もいるかもしれません。また事前指示ですから、理屈の上では「あらゆる延命処置を希望する」という内容でもいいわけです。
そうした点を考えると、選択肢が広い事前指示書の方が使い勝手が良さそうな気がします。1回目で紹介した「私の生き方連絡ノート」や、3回目で紹介した「私の四つのお願い」はノート形式で、書き方が丁寧に説明され、自分で書き込めるのが良い点です。ただし、この二つは市販の書籍扱いなので有料です。
無料でダウンロードできるのが、記事では紹介できませんでしたが、じんぞう病治療研究会の「尊厳生のための事前指定書」です。非常にシンプルですが、必要項目は網羅されていると思います。すぐに事前指示書が必要な方は、これを印刷してみてはどうでしょうか。

藤田勝 2008年9月から医療情報部。主な取材対象は、終末期医療、皮膚の病気、歯科診療、感染症など。趣味は、家庭菜園、中国語の習得、ネコの世話。



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