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[小学生の部] 最優秀賞 慢性副鼻腔炎

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 南 瑠花 (みなみ るか)さん

 横浜市 8歳 ・ 横浜市立石川小学校 三年

 

 ■ 慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)

 なんだかむずかしい漢字だなぁ。やっぱり病(やまい)を表す漢字だからなのだと思う。『慢性』をじ書で調べると、『しょうじょうはあまりひどくないが、なおりにくく、けっかが長びく病気の性しつ・じょうたい』という意味。

 わたしは小さいころから耳鼻科はなれっこだ。鼻から水を入れて、口から出すのも、はじめはむずかしかったけれど、今ではかんたん。

 わたしが通っている耳鼻科の先生はいつもおこっている。

 「かんそうがだめなんだ!」が口ぐせ。あんまり言うから、耳にタコができちゃうよ。だけど、マスクをしていくとほめられる。先生はマスクがすきなんだね。

 まだわたしが赤ちゃんのころ、はいえんやクループしょうこうぐんなどで、何度か入いんもした。ある時、かぜのしょうじょうがずっと長引いて、なおらなかったので、はじめて耳鼻科に行って、頭のレントゲンをとった。顔の内がわ、目の後ろや、ほおぼねのうらは、空どうになっている。ところが、わたしは空どうにうみがたまっていたのだ。つまり顔中うみだらけ。

 「あやうく、のうえんになるところだった」

 と、母はとてもおこられていた。ずっと前から小児科にかかっていたのにね。これが耳鼻科との出会い。

 ゆだんすると、すぐに鼻が出るし、つまったりもする。鼻を強くかみすぎると耳がいたくなる。頭がいたい時もあるし、なによりも息がくるしい。

 でも口で息をすると、先生はまたおこるんだよね。

 「だからね、かんそうがだめなんだ! ほら、くちびるがこんなにかわいてるでしょ!」ってさ。

 ほかにも、中耳炎になるとおこられる。外耳炎がひどくなって、先生が入いんをまよっていた時は、

 「どうしてもっと早くこなかったの!」

 と、それはそれはいつもい上におこっていた。

 でも本当は知っているよ。先生はわるい病気をたいじするためにいつもおこっているんだよね。

 『慢性』にはもうひとつ、『のぞましくないじょうたいが長くつづくこと』という意味もあった。先生はちょっと気むずかしいけれど、こんなやりとりも慢性化してきたみたいだ。先生、これからもよろしくおねがいします。

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 第29回「心に残る医療」体験記コンクールには、全国から1329編の医療や介護にまつわる体験や思い出をつづった作文が寄せられました。入賞・入選した19作品を紹介します。 = 受賞者一覧はこちら

 主催 : 日本医師会、読売新聞社
 協賛 : アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)

 ※ 年齢や学年は表彰式(2011年1月27日)の時のものです。

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