医療部発
医療・健康・介護のコラム
和田アキ子さんが克服した 「たばこ肺」 とは
ヘビースモーカーとして知られていた、歌手の和田アキ子さんは、いつの間にか、禁煙をされていたのですね。私は知りませんでした。
数年前まで、毎日2箱半ほど吸っていたそうですが、病院で検査を受けたら、「軽い肺気腫」と診断されたそうです。
肺気腫とは、酸素や二酸化炭素を交換する組織「肺胞」が壊れてしまった状態のことです。肺気腫は、空気の通り道の細い部分の炎症(慢性気管支炎)も併発することが多いので、二つの状態をあわせて、「COPD(シーオーピーディー。慢性閉塞性肺疾患)」と呼びます。
日本では530万人以上の患者がいると推定されますが、治療を受けているのは1割ほどに過ぎないそうです。主な症状は、すぐに息切れを起こしたり、せきやたんが続いたりすること。進行すると酸素吸入が必要になります。肺がん、心臓病などの危険性も高くなります。患者の9割以上で喫煙歴があることから、「たばこ肺」とも呼ばれています。
和田さんも、ちょっとウオーキングしただけで、ぜいぜいすることがあったそうですが、年のせいかな、とやりすごしてきました。しかし、2008年、医師から「このまま、たばこを吸い続けると、歌うことができなくなる」と言われ、スパッとやめたそうです。
その後は、息切れを起こすことがなくなるなど体調が良く、肌もきれいになったと言います。
治療薬を発売している製薬会社から「COPD広報大使」の委嘱を受けた和田さんは、「自分の体験を話すことで一人でも多く、この病気を知って、検査・治療を受けてもらいたい。禁煙してから、たばこの誘惑に負けそうになったことがありますが、この仕事をいただいた以上、もう、隠れて吸う訳にはいきませんね」と話していました。
声量豊かな彼女の歌声は日本の宝。ぜひ、禁煙を続けてほしいものです。これで、たばこを吸ったら、笑って許してもらえません。
坂上博 1998年1月から医療情報部。主な取材対象は、心臓病、肺がん、臓器移植、高齢者と薬の付き合い方など。趣味は、朝鮮半島情勢の観察、韓国語の習得。
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肺気腫からの克服
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去年の9月に 咳がひどくて病院にいきました。 レントゲン写真の結果たばこを吸った事がなくても COPD と医者に言われました。
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レントゲン写真の結果たばこを吸った事がなくても COPD と医者に言われました。
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老人2名肺気腫です。
最近トランプやっていない
「和田アキ子さんが克服した 「たばこ肺」 」 とのタイトルですが、「克服した」が気になってしまいました。 現在、身近な老人2名(小生の父と女房の...
「和田アキ子さんが克服した 「たばこ肺」 」
とのタイトルですが、「克服した」が気になってしまいました。
現在、身近な老人2名(小生の父と女房の父)が肺気腫です。
60歳にて禁煙した小生の父(現在93歳で健在です)と似たような年齢で禁煙した女房の父(現在83歳、健在です)。
喫煙習慣を克服し、禁煙に成功した ならわかるのですが。
肺気腫は進行を抑えることは出来ても、治癒は出来ないと聞いていたもので。
この2名の老人を見ていると禁煙は一刻でも早いほうが良いと思います。
幸い、小生は喫煙経験はありません。
ただ、副流煙による間接喫煙が気になり出しました。
分煙・禁煙が一般的で無かった昭和に青春期を過ごしたので・・・。
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潰瘍と禁煙
マコヤン
18歳からタバコと付き合い出し、最低で1日1.5箱吸い続けて来ました。40歳くらいから十二指腸潰瘍ができる様になり半年薬と注射で治療を行い治癒。...
18歳からタバコと付き合い出し、最低で1日1.5箱吸い続けて来ました。40歳くらいから十二指腸潰瘍ができる様になり半年薬と注射で治療を行い治癒。
又、半年か一年で再発、これを何回繰り返したか、十二指腸は完全に変形して
レントゲンにも写りにくくなってしまった。定年の60歳を迎えるにあたり
老後の健康を考えた時、此処がタバコのやめどきと覚悟を決め12月31日の定年日に合わせて禁煙することにした。丁度その一週間前の23日が孫の誕生日でお祝いをして居る時、孫から「じいちゃん! タバコはまだやめないの?」と言われてなぜかハッとして、誕生祝いに今から禁煙するよと固い約束を交わした。このタイミングが良かった、以後14年経つが全く一口もタバコを口にすることなく禁煙継続中。
体調不良、定年、孫の誕生日この3つが背中を押してくれ禁煙成功と十二指腸潰瘍とも綺麗に腐れ縁を切ることができて居ます。
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