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パネルディスカッション(1)どちらの緑内障になりやすいか

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第6回 医療機器市民フォーラム

 主催 : 医機連(日本医療機器産業連合会) 、 医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)
 後援 : 内閣府、厚労省、経産省、文科省、日本眼科啓発会議

パネリスト

 根木  昭   氏  (日本眼科学会理事長)
 永本 敏 之  氏  (杏林大学医学部眼科教授)
 富田 剛 司  氏  (東邦大学医学部眼科教授)
 湯澤 美都子 氏  (日本大学医学部眼科教授)
 白井 正一郎 氏  (日本眼科医会副会長)
         コーディネーター  前野 一雄  (読売新聞東京本社 編集委員)



 【前野】 第2部では、皆さまのお聞きしたいことを私が代わってお聞きいたします。


< 白内障 >

 

 【前野】 社会の高齢化の中、糖尿病を持っている方が増えています。いつ白内障の手術を決断するか、悩む点だと思いますが。

 永本 今は非常に手術の傷が小さくなって、翌日にはよく見えるようになっていますので、早い段階での手術が増えています。ただし、要求する視力は、人のライフスタイルによって違います。画一的に視力がこれになったら手術ということはありません。

 【前野】 症状の進み具合で手術の難しさ、成功率は違いますか。

 永本 早い段階での手術の方が簡単ですが、中等度ぐらいの進行具合であれば、大丈夫でしょう。あまり放っておかれると非常に難しい状態に陥ることはあると思います。

 【前野】 患者さんの負担する手術のお値段はどれくらいでしょうか。

 永本 一般的な手術の場合、保険で1万2000点(12万円)くらいです。皆さん、負担割合が違いますが、3割負担でしたら、手術に関連して色々と薬剤などで総計5万円くらいになります。

 【前野】 年間100万件も手術されているとのことですが、そういう意味で、どこの眼科施設でも安心、安全な治療を受けられるのでしょうか。

 永本 そうですね。世界で日本がトップレベルと思われます。99%以上は良い結果が得られていると思いますが、100%ではありません。100万件もされていますので、手術関連のトラブルや訴訟も割と多いのが実情です。


< 緑内障 >

 【前野】 実は私にも“毒蛇、猛獣”が住んでいます。まだ初期ですが、検査で見つかりました。さて富田先生が示した視界の欠損写真は、周辺部分が暗く、中心がよく見えていました。

 富田 周りから見にくくなるのが一般的で、8~9割がそうです。また全人種で見ると、近視で緑内障になる方は、そうでない方の3~4倍くらいいます。中等度以上の近視がある40代以上の方は、早めに検診をしてもらうのがいいでしょう。

 【前野】 緑内障には大きく閉塞性と開放性の二つがあり、閉塞性の方が手術で、開放性は手術外という理解でよろしいでしょうか。

 富田 はい。基本的には閉塞性の場合、なぜ手術をしないといけないかというと、閉塞しているところを解除する必要があるからです。

 【前野】 緑内障というだけでなく、閉塞隅角か、開放隅角なのか、きっちり認識することが大切だと知りました。そして手術にせよ、点眼薬にせよ、目的は眼圧を下げるということがあまり知られていないのでは。

 富田 先生に「緑内障になりやすいですよ」と言われた時は、「私はどちらの緑内障になりやすいのでしょうか」と聞いください。重要なポイントです。緑内障の方は目薬を差していれば悪くならないと思われますが、これなら悪くならないだろうという眼圧までちゃんと下がっているか、が問題です。

 【前野】 個人的な質問で恐縮です。私は正常眼圧緑内障で、眼圧は10.0くらいで低い方ですが、それでも点眼薬はした方がいいのですか。下がり過ぎの問題はないのでしょうか。

 富田 いい質問ですね。眼圧が低い方でも、より眼圧を低くすることは良いと思います。点眼薬で下がり過ぎるということに関しては問題ありません。(続く)

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