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震災に遭った時(4)救命まず心臓マッサージ

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注意したいのは、胸の真ん中を押すこと。心臓は胸の左側ではなく、ほぼ真ん中にあるからだ

 長引く避難生活の中、突然、目の前の人が倒れた。声をかけても反応がなく、呼吸もしていない――。

 こんな時は、医療関係者が駆け付けるのを待たず、身近にいる人がすぐに救命措置(心肺蘇生法)を行うことが重要だ。心停止後に迅速な救命措置を行うことで、生存率が1・6倍高まるという研究もある。

 昨年改正された救命措置の新指針によると、特に訓練を受けていない一般市民が救命措置を行う場合は、口移しの人工呼吸は必ずしも行う必要がなくなった。優先すべきは、心臓マッサージ(胸骨圧迫)だ。

 まず、倒れた人の胸の脇にひざまずく。両手を重ねて相手の胸の中央に当てる。ひじを真っすぐ伸ばし、垂直に体重をかけるようにして、繰り返し押し続ける。

 押すテンポは1分間に100回以上。押した時に胸骨が沈む深さは、成人の場合は少なくとも5センチ、子どもの場合は胸の厚さの3分の1程度とされている。

 避難所では、自動体外式除細動器(AED)が設置されていないこともあるが、もし調達できたら、音声案内に従って、自動で行われる2分間隔の電気ショックを繰り返しつつ、胸骨圧迫を続ける。

 日本赤十字社東京都支部保健講習係の脇浩美さんは「とにかく救命第一。怖がらずに、強く速くしっかりやってほしい」と話す。

 避難生活の中では、余震による転倒や物の落下でけがをすることもある。応急手当ても覚えておきたい。

 日本赤十字社によると、出血がある場合は、傷口をガーゼやハンカチで直接強く押さえて圧迫するのが最も確実な止血法だ。ハンカチがないなど、すぐに直接圧迫できない場合は、傷口よりも心臓に近い動脈を手や指で圧迫し、間接的に止血する。直接圧迫を始めたら間接的な止血はやめる。

 骨折した場合は、まず患部を締め付ける衣類は脱がせるか、切り広げる。折れて曲がった部分は無理に戻そうとせず、板や雑誌、傘などを添え、包帯がなければ粘着テープで固定する。

 もし、骨が皮膚を突き破り、出血が多量の場合は、清潔な布(紙おむつでも代用可能)を多くあてがい、止血に努めたうえで固定する。骨を修復しようとしてはいけない。全身は毛布などで包んで保温する。

 脱臼した場合も骨折と同様、関節の変形を元に戻そうとせず、安静を保つ。

 脇さんは「止血のために手や足をきつく縛ってしまうと、そこから先に血液が流れず、組織が死んでしまう。傷口や、出血の原因の動脈だけを押さえるようにしてほしい」と注意を促す。

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