神経芽細胞腫
6歳息子 「神経芽細胞腫」 の疑い
6歳の息子は生後まもなく、授乳時に手がピクピク動き、医療機関で「神経芽細胞腫」を疑われました。今も定期的に検査を受けていますが、血液検査で「LDH」や「NSE」という数値が高く、心配です。(39歳男性)
「溶血」の可能性、尿検査数値を確認
神経芽細胞腫は、背骨近くにある神経節や副腎から発生する小児がんです。0~3歳の乳幼児に多くみられ、1歳未満で見つかり治りやすい良性のものと、それ以降に見つかり骨や肝臓などに転移する悪性のものとがあります。
症状は、おなかの出っ張り、発熱、不機嫌などです。まれですが、目や手足が無意識に不規則な動きをする「オプソクローヌス」が起こることもあります。
お子様に当初、手がピクピク動くという症状がみられたそうですが、診察した医師はオプソクローヌスを疑い、神経芽細胞腫の可能性もあると判断したのだと思います。
神経芽細胞腫の診断には、尿検査で「VMA」と「HVA」、血液検査で「LDH」と「NSE」という物質の数値を調べ、高くないかどうかをみます。
また、エックス線や超音波、CT(コンピューター断層撮影法)、MRI(磁気共鳴画像)によって、胸やおなかにしこりがあるかどうか検査します。
検査数値に異常がなく、しこりも症状も見られないのであれば、神経芽細胞腫の心配はないと考えられます。
LDHとNSEは、乳幼児で採血に時間がかかると、これらを含む赤血球が壊れる「溶血」が起き、病気とは無関係に、数値が高くなることがあります。
主治医に、溶血の可能性はないかどうか、また、尿検査でVMAやHVAは調べたかどうか、確認してみるといいと思います。