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ヨミドクター1周年記念 大腸がんフォーラム

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パネルディスカッション(3) 高齢化進み、高齢での手術例増加

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 ――大腸がんは症状が出にくいと聞きました。

 押阪 私も、あまりありませんでした。強いて言えば、軽い便秘があったくらいです。疲れやすいなどの症状もなく、まさか、自分が大腸がんとは思いもよりませんでした。

 中原 私は少し、おなかが張っているような感じがありました。

 私の母は、97歳でやはり大腸がんになりました。高齢だから手術するかどうか迷ったのですが、家族で話し合い、手術をお願いしました。手術は成功し、それから約5年生きて、102歳で亡くなりました。

 母も私も大腸がんになったわけですが、がんは遺伝するのでしょうか。

 渡辺  「遺伝性大腸がん」という病気がありますが、全大腸がんの1~数%と少ないです。大腸がんは、がんになりやすい体質、食習慣など、複合して発病すると思います。

 ――中原さんの母親が97歳で手術を受けられたのは、すごいことですね。何歳ぐらいまで手術を受けられるのですか。

 掛地 手術ができるかどうかは、患者さんがどのくらい元気に生活しているかなどを考慮して決めます。大腸など消化管の手術を受ける患者さんの年齢を見ますと、70歳以上が約3割を占めます。80歳以上は全体の約1割です。高齢化社会が進んでいることが背景にあります。(続く)


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