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EBウイルス 積極治療必要か

 42歳の息子が12年前にEBウイルスの感染が分かり、経過観察を続けています。何か積極的な治療が必要でしょうか。肝機能検査のGPTとγ(ガンマ)―GTPが高値です。(女性)

成人9割感染 長期間活動まれ

 EBウイルスは、一部のリンパ腫やがんの発症にかかわるため、腫瘍を発生させるウイルスの仲間に入れられていますが、実際は世界の成人の90%以上が感染しているごくありふれたウイルスです。むやみに怖がる必要はありません。

 大部分の人は幼小児期に感染します。ウイルスは一生体内にとどまり、潜伏感染状態になります。症状はほとんどありません。

 一方、思春期以降に初めて感染すると、発熱やリンパ節の腫れ、のどの痛みなどを主な症状とする「伝染性単核症」になることがあります。GPTやγ―GTPの高値を伴う肝機能障害が起きることもあります。でも、普通は数週間程度で自然に治ります。

 質問の事例では、EBウイルスの感染が分かった30歳前後に、伝染性単核症の症状があったのだと推測されます。その後、経過観察が続いたのは、症状が残ったり、再発したりしているからかもしれません。

 まれな病気ですが、EBウイルスが体内で長期間活動し、EBウイルスに感染したリンパ球が増え続ける「慢性活動性EBウイルス感染症」の可能性もあります。将来、リンパ腫などの重い病気になる恐れのある病気ですので、感染症専門医による詳しい検査を受けることをお勧めします。

 診断は、血液中のリンパ球にEBウイルスがどのくらい含まれているかを調べます。治療は、薬剤投与のほか、血液の元になる「造血幹細胞」の移植を行う場合もあります。

 藤原 成悦(しげよし) 国立成育医療研究センター研究所母児感染研究部長(東京都世田谷区)

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