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香りを医療に

連載・健康プラス

(1)精神鎮静 減量スムーズに

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 植物などのエッセンシャルオイル(精油)を使う芳香療法「アロマセラピー」。香りを楽しむだけでなく、治療の補助手段として医療現場で使われることが増えている。

 福岡県芦屋町のおのむら医院院長、小野村健太郎さんは「肥満外来」の看板を掲げ、5000人を超す肥満症の患者をみてきた。治療は、食事や運動療法が中心。しかし、ストレスで大食いし、リバウンドする人も少なくない。そうした人に小野村さんが勧めるのが、アロマセラピーだ。

 使う精油は、真正ラベンダーやペパーミント、グレープフルーツなど。患者は、食事制限のストレスが高じた時に、家で香りをかいだり、精油を使ってマッサージしたりする。精油の原液は刺激が強いため、希釈用のオイルで薄めたものを使う。ラベンダーなどには鎮静効果があり、ストレスを軽減できるという。

 患者に、自営の仕事が忙しく、食事や運動の指導に全く耳を貸さない高齢の夫婦がいた。精油を使ったマッサージを勧めたところ、しぶしぶながら始めた。すると、過食が治まったほか、夕食後の散歩もするようになり、体重はそれぞれ20キロ・グラム以上減った。

 ただ、アロマセラピーも、精油の品質や使い方によっては危険がある。小野村さんは「ラベンダーでも、神経を活性化する『カンファー』という成分が入っている種類があり、逆効果になることも。精油でアレルギーが出る場合もあるので注意してほしい」と話している。

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