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講演(7) 更年期と眠りの関係

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 みなさんパーキンソン病をご存知ですか。脳の問題で、私たちがこれから心配になるのは認知症とパーキンソン病ですね。私は54歳ですが、60歳、70歳になったとき、老化現象によって脳の中では脳細胞がだんだん死滅していきます。それに伴って精神的機能が落ちるのが認知症で、運動系の機能が落ちるのがパーキンソン病です。

 パーキンソン病というのは手が震えたり、足がすくんだりと、体の動きが悪くなっていく。こういう特殊な病気があって眠れない人は、「足が勝手に動くから眠れないんだ」と言います。

ホルモンの影響

 それ以外に、女性ホルモンが眠気にかかわる問題があります。

 女性ホルモンは大きく分けると黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2つに大きく分類されます。その働きで生理前になるとやたら眠くなる、そういうような女性ホルモンの影響があります。

 更年期になると、閉経後とか、生理後などに女性ホルモンの影響で日中、眠気を感じやすくなります。ただ、ホルモン補充療法をするかどうかは、眠気の度合いによります。婦人科や心療内科には、そういうことは詳しい医者も多いので、相談していただければいいと思います。そういう場合に、私がよく使うのは漢方です。

 男性にも女性ホルモンがあり、55歳ぐらいから更年期の症状が出ます。体調の悪さとか、酒に弱くなったとか、いろんなことを感じてくるころです。女性は前倒しで45歳位から普段と違う、眠気もそうですけど、やはり体調の悪さや自律神経系の不調を訴えられます。

 どちらにしても、ホルモンと眠気は多少関係します。自然の流れぐらいの程度なら様子を見てもいいし、過度な眠気であれば他のホルモンの病気も考えます。

 ホルモン系というのは、女性ホルモン単独ではできていないです。いろんな所からホルモンが出て、あるホルモンが減ると、あるホルモンがそれをカバーするために増えるなど、フィードバックが働きます。甲状腺機能の亢進だったり、低下だったり。甲状腺ホルモンは人間の活動性とかいろんなものを調節しています。甲状腺ホルモン低下症はうつ病を合併することがすごく多いです。そういう内科の疾患による、不眠や過眠もあります。

講師 河村哲・風メンタルクリニック池袋院長
順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士・精神科医専門医・精神保健指定医。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学後、順天堂大医学部精神医学教室講師、外来医長、病棟医長・医局長等を経て現職。企業における心の健康、老年期認知症疾患、更年期の精神疾患、睡眠障害など精神医療全般にわたって活動している。風メンタルクリニック池袋のホームページはこちら
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