文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

有料会員限定 不眠・過眠のお悩み

イベント・フォーラム

講演(3) なぜ不眠を治すのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ノンレム催眠とレム催眠

 (睡眠の仕組みを)簡単に言いますと、頭に少し休んでもらう状態をノンレム睡眠。もうひとつのレム睡眠というのは、頭が働いていて体を休めている状態です。レムは、ある略語ですが、夢を見る睡眠のことだと思ってください。眠っている間にそういうふたつの睡眠が大体90分サイクルで起きます。

 レム睡眠とノンレム睡眠の比率は、睡眠の前半戦と後半戦で違ってきます。前半はノンレム睡眠中心で、頭が寝ていて体がおきている深い眠りに入っている。さっき言った入眠障害では、それが障害されるわけです。

 普通はみなさん、最初は寝て2~3時間でグーッと深く眠ります。50歳を過ぎると、深い眠りの時間帯は短くなってきて、夜中の3時、4時くらいに目が覚めやすくなります。

夢見ることも必要

 中途覚醒と早朝覚醒というのは、生理的に目覚めるのですが、3時、4時に目が覚めて、その後、まったく眠れないのです。そうすると深い睡眠はあるけれども、3、4時間の睡眠がずっと続きます。すると夢を見るレム睡眠が、ほとんどになってしまいます。
私たちの頭はコンピューターのようなものです。レム睡眠の時には、こうやって話を聞いたり、旅行に行ったり、いろんな記憶とか出来事は寝ている間に整理整頓されます。だから夢を見る睡眠も必要なのです。

ホルモンが睡眠中に大仕事

 ノンレム睡眠で頭を休ませている時には、いろんなホルモンが出ます。成長ホルモンとか、からだの内臓の新陳代謝を図る作業を、脳と体のバランスをとりながら行っています。

 たとえば風邪をひいて熱が出たら、それをやっつけるリンパ球がたくさん集まる指令を出す。インフルエンザにかかると、薬を飲まなくても熱が出ただけで眠くなります。体を防御するために寝て、敵をやっつけている、免疫を高めているからです。眠りと体の防御反応は一致しています。

 いろいろな工夫をしてみても中途覚醒、早期覚醒が治らない時、心療内科を受診します。機械で検査することもありますが、普通は問診もしくは睡眠日記みたいものを書いてもらい、1~2週間の睡眠パターンを調べて専門医が判断します。

講師 河村哲・風メンタルクリニック池袋院長
順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士・精神科医専門医・精神保健指定医。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学後、順天堂大医学部精神医学教室講師、外来医長、病棟医長・医局長等を経て現職。企業における心の健康、老年期認知症疾患、更年期の精神疾患、睡眠障害など精神医療全般にわたって活動している。風メンタルクリニック池袋のホームページはこちら
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

イベント・フォーラムの一覧を見る

有料会員限定 不眠・過眠のお悩み

最新記事