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医療部発

医療・健康・介護のコラム

弾性ストッキング おしゃれに難点?

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 医療ルネサンス「静脈の詰まり」4回目(こちら)でもお伝えしたように、脚に血栓が出来た人には、むくみの解消と悪化防止のために、「弾性ストッキング」という締め付けの強い医療用ストッキングの着用が薦められています。私も取材の際、試しにはかせてもらいましたが、確かに心臓に戻る血流が促されるような、脚のむくみを防げそうな感じがしました。

 しかし、若い女性の患者さんたちから見ると、締め付けのきつさ以外に、ストッキングの色や質感など「見た目」が案外気になるようです。

 基本的に色はベージュと黒のようですが、左脚に血栓が出来たという30歳代の会社員女性は「弾性ストッキングは、おばあちゃんがはく色みたいな感じのものばかりなんですよね。一番薄い色のものを選んでいますが、もう少しバリエーションがあれば、いろいろな服と合わせることができて、ありがたいんですが…。早くはかなくていいようになりたい」と話していました。

 40歳代の飲食店勤務の女性は「本当は一日中弾性ストッキングをはいていた方がよいのですが、分厚くて見た目に違和感があるので接客中には履けません。普通のストッキングに履き替えています」と言います。

 

 ストッキングの見た目の良しあしについて、男の私はあまりわかりませんが、女性の患者さんのなかには、「ダサイ」「おしゃれじゃない」という理由で、着用を中断してしまう人もいるかもしれませんね。

 毎日着用する必要があるだけに、スカートなどに合わせても違和感のない色・質感の製品があると、女性には喜ばれそうですね。

 取材の中では「医療用なので売り上げは小さいかもしれないが、メーカーの人が考えてくれたら…」という声も聞きました。

 【締め付けのきつい弾性ストッキングを、少しでも楽にはけるようにするための補助器具もあるそうです(写真)。3000円ぐらいだとか】

 

 

高橋圭史 2005年から医療情報部。がん放射線治療、腰痛・ひざ痛、こころの病気などを担当。主な取得資格は、プロボクサーライセンス(過去)、剣道二段。

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医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

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1件 のコメント

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確かに

ユウナ

弾性ストッキングにファッション性のある物が何点かあってもいいですよね。 いっそのこと、カラータイツのような感じの物や光沢のある物やレースがあると...

弾性ストッキングにファッション性のある物が何点かあってもいいですよね。

いっそのこと、カラータイツのような感じの物や光沢のある物やレースがあると、少しはオシャレになるのではと思います。

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