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医療部発

医療・健康・介護のコラム

坐骨神経痛記者、走ります!

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 今年もマラソンシーズンがやってきました。市民ランナーはますます増えているようで、皇居周辺も大阪城も、早朝から深夜までランナーの姿が絶えません。私も昨年に続き、沖縄本島南部で12月に行われるNAHAマラソンに出場します。

 忍耐のかけらもない私が、突然、フルマラソンを走ると言い出したのは、福岡大スポーツ科学部教授の田中宏暁さんの取材がきっかけでした。

 田中さんは以前から「遅すぎず、早すぎず、笑顔を作れる速度(ニコニコペース)を維持すれば、だれでも長く走り続けられる」と力説してきました。その言葉通り、教えを受けたランナーたちは、老若男女を問わず、次々と完走を果たしています。

 田中さんの取材で、特に印象に残ったのが次の言葉です。

「世界記録を出すような一流ランナーでも、ニコニコペースを超えるしかめっ面ペースでは疲労が急激に蓄積し、長く走り続けられない。マラソンは、忍耐のスポーツではないんです」

 まさに目から鱗が落ちました。マラソンのようなしんどいスポーツは、比叡山で千日回峰行を満行する大阿闍梨のような、並外れて強靱な精神力を持つ人だけができるものと思い込んでいたのですが、なんと一流ランナーも、つらくて痛いのはお嫌いのようなのです。彼らは、日々の練習で楽に走れるペースが速くなり、大会でも、コースの大半をニコニコペースで走っていたんです。勝負どころで、短時間だけど根性を爆発させて、記録を出していたんです。

 2時間台後半の記録を持つ一流市民ランナーの伊達洋至さん(京都大学病院教授)は、「大会の数か月前から日々の練習メニューを細かく決め、体調や仕上がり具合を見極めながらタイムを予想する。思い通りのタイムで走れた時の爽快感は格別ですが、なかなか予想通りにならないのも面白い」と走る魅力を語ってくれました。

 福岡市の男性は、定年退職後から走り始め、73歳で3時間50分の自己新記録を出しました。20代の若者を70代のおじいちゃんがビュンビュン抜いていく。想像しただけで元気になれます。

 マラソンには、ランナーの数だけ楽しみがあります。人はどうあれ、自分が決めた目標を達成できれば、みんな勝者です。その魅力を知ってしまうと、もうやめられません。

 私は最近、坐骨神経痛が激しくなって、今年もニコニコどころか泣きっ面になってしまうかもしれませんが、スタート地点では、あの独特のワクワク感をたっぷり味わいたいと思います。途中関門で制限時間に間に合わず、リタイアバスに収容される屈辱を味わうのも、またよし。それをネタに、医療ルネサンス「坐骨神経痛とつきあう」が書けるかもしれませんからね。

 でも、やっぱり痛いのはイヤなので、坐骨神経痛を軽くする方法、だれか教えてください!

 
 

 

佐藤光展 2003年から医療情報部。さまざまな診療科の話題に首をつっこみ、この2年は主に精神科を担当。あまりにもずさんな精神科医療の現状を知り、血圧を上げる毎日。

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医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

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1件 のコメント

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坐骨神経痛には鍼灸治療がオススメです

あっちゃん

いつも楽しく拝見させていただいております。 坐骨神経痛で痛みがでてきているということですね。 私は鍼灸師の資格を取得し、10年ほど前から整形外科...

いつも楽しく拝見させていただいております。


坐骨神経痛で痛みがでてきているということですね。


私は鍼灸師の資格を取得し、10年ほど前から整形外科で鍼灸治療を担当しております。

坐骨神経痛の患者さんは日常茶飯事に来院されます。


私の経験では坐骨神経痛の多くの治療の中で、鍼灸治療がもっとも即効性があるように思えます。


クリニックの中でブロック注射などで治療をしていますが、「鍼灸治療の方が早く治る」と多くの患者さんがおっしゃられます。


坐骨神経痛は腰から下のコリがとれないと、また同じことの繰り返しになります。

痛みを止めるだけでは根治は難しいように思えます。


鍼灸治療はコリをとるのが得意な治療ですので、即効性があり再発もしにくいです。


一度鍼灸治療を受診されることをオススメします。

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