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医療部発

コラム

かなちゃん、ちかちゃんの願い

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 千葉市の会社員井上保孝さん(60)、郁美さん(42)夫妻が、飲酒運転事故の被害を受けて、長女の奏子(かなこ)ちゃん(享年3歳7か月)と次女の周子(ちかこ)ちゃん(同1歳11か月)の命を奪われてから、11月28日で11年になります。私は、夫妻の心の軌跡を追ったインタビューをヨミドクターに掲載しました(こちら)。

 夫妻は毎年、事故翌年から月命日に「しのぶ会」を開いています。11回目の今年は21日(日曜日)、千葉市内で開かれました。夫妻からお誘いを受けて、私も参加させていただきました。

 
亡くなった2人への思いを込めて風船を飛ばそうとする井上夫妻(中央)ら

 会場には、奏子ちゃん、周子さんが通っていた保育園園長先生たち、保育園での友人やその家族ら60人ほどが集いました。夫妻と同じように飲酒運転事故で愛する家族を失った方々の姿もありました。

 車で来場した人もいるので、お酒でなく、ウーロン茶とオレンジジュースで献杯。その後、生前に撮影された奏子ちゃんらのスライドを見たり、思い出話をクイズにして参加者が答えたりして、明るい雰囲気で、2人をしのびました。

 保孝さんは「思いっきり2人のことをしゃべる機会を、と思って、しのぶ会を開いています。(亡くなった日から)思い出がこれ以上増えず、以前と同じ生活に戻れないんだと気づかされ、悲しくなります。(同じような悲劇が繰り返されないように)飲酒運転事故を厳罰化する運動を続けていきたいと思います」と話します。

 しのぶ会の中ほど、参加者は思いを書いた短冊をつけた風船を、天国の2人に向けて飛ばしました。保孝さんは「これからもお空から見守っていて下さい」と、郁美さんは「かなこたん、ちいたん LOVE」とつづりました。2人への愛は、もちろん、今も変わりません。

 
 

 

坂上博 1998年1月から医療情報部。主な取材対象は、心臓病、肺がん、臓器移植、高齢者と薬の付き合い方など。趣味は、朝鮮半島情勢の観察、韓国語の習得。

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医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

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自動車メーカー

衝突防止装置や自動運転装置を売りにしている自動車メーカーは、なぜ、飲酒運転防止装置を開発しないんだろうか。

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